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2013

映画「そして、一粒のひかり」

そして、一粒のひかり
2004年 / アメリカ、コロンビア / 監督:ジョシュア・マートン / ドラマ


初心者歓迎!誰にでもできる簡単なお仕事です‥‥。
【あらすじ】
仕事を辞めたし、いろいろ大変なので麻薬を運ぶことにしました。

【感想】
コロンビアに暮らす17歳の少女マリア(カタリーナ・サンディノ・モレノ)。コロンビアの名産であるバラの出荷の仕事をしていたが、上司と喧嘩して失職。実家は貧しく、マリアの稼ぎだけが頼みの綱だった。おまけに、たいして好きでもないボーイフレンドの子を身篭っている。17歳だけあって、勢いだけで生きています。

簡単に言うと、お金のために麻薬の運び屋をやる少女の話である。この映画の何が恐ろしいかといえば、祭で知り合ったたいして親しくもない男が運び屋の話をもってくるのだ。わたしたちが友だちや近所の人にバイトを紹介してもらうような身近さである。チラシ配りのバイトやってみる?とか、そんな感じ。ただし、あちらのバイトは運が悪いと死にます。

上の画像にあるのが、麻薬が入ったケースである。一粒の長さが2、3cmぐらい。それを水やスープで5,60粒も飲むのだ。飲み込むのが大変そうで、観ていて気持ち悪くなる。そしてコロンビアからアメリカに運び、アメリカで下剤を飲んで出す。

アメリカで待っている麻薬組織のチンピラたちは「早く出せー、出せー」って言うだけの楽なお仕事かと思いきや、運び屋が薬を破裂させて死んでしまうとですね、残りの麻薬を取り出すためにお腹を‥‥、こわー!こわー!楽なお仕事なんてないんやー!

捕まれば終わりだし、見つからずに運べたとしてもお腹で麻薬の包みが破れれば死ぬ。そんな危険なことをお金のためにバカバカしい。そう思うのは、わたしが安全な所でのんびり暮らしているから言えるのだろう。劇中で、コロンビアからアメリカに来た女性が、「コロンビアで子どもを育てるなんて考えられない」と言っている。コロンビアについて何も知らないけど、そんなひどい所なのだろうか。

外務省のサイトでコロンビアの項を見ると、麻薬組織やゲリラの犯罪が多く、渡航の延期を勧めている地域もある。また、ウィキペディアでは2010年に首都ボゴタで2000体以上の虐殺とみられる遺体が見つかったとか、90年代には発生した殺人事件の97%の犯人が処罰を受けなかった、とある。警察も司法も機能していなかったのだろう。これはあのモヒカンで火炎放射器持って「ヒャッハー!」とかね、北斗の拳でお見かけするような状況ですよね。世紀末である。今は改善されているそうですが、どうなのだろう。

麻薬の密輸は違法だし、倫理的にも悪であるのは言うまでもない。だが、一度だけ危険をおかしてお金を稼いでアメリカに亡命というギャンブルは本当に悪なのか。暮らしに光明が見えず、犯罪に巻き込まれる可能性もある。そんな状況で「うまい話」があれば、乗ってしまうのも十分うなづける。日本で、家猫みたいにのんびりと暮らしているわたしが何を言えるだろうか。言えるだろうかニャー。

いや、ほんとに。


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