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2013

映画「ブラッド・ダイヤモンド」

ブラッド・ダイヤモンド
2006年 / アメリカ / 監督:エドワード・ズウィック / 戦争、アクション


婚約指輪は給料の三カ月分。
【あらすじ】
高そうなダイヤを見つけたので、みんなで奪い合うよ。

【感想】
ディカプリオも歳をとったなあ。若い頃のシュッとしたイメージは消えうせて、なんだか横に顔が広がってしまったようだよ。そんな横に広いレオ様が元傭兵役で大活躍。

アフリカのシエラレオネ共和国の内戦(1991ー2000年)が舞台。この前、見た写真集「秘境国 まだ見たことのない風景」にちらっと書いてありましたが、シエラレオネの1999年時点での平均寿命は26歳で世界最低だったという。投票を妨げ、恐怖を植えつけるために住民の手足を切り落としたり、子どもを麻薬漬けにして兵士にしたりと、とんでもないことが行われていた。

冒頭、反政府勢力のRUF(革命統一戦線)が村を襲撃する。RUFに村を襲われた漁師ソロモン(ジャイモン・フンスー 写真右)は体格が良かったため、拉致されてダイヤ採掘場で働かされる。ソロモンは作業中に大粒のピンクダイヤを発見し隠してしまう。それを知った者たちはダイヤを手に入れようとソロモンを付け狙う。

「紛争ダイヤ」を取り上げたメッセージ性の高い作品なんですよね。紛争ダイヤとは、シエラレオネなどで取れる紛争当事者の資金源となるダイヤです

このダイヤで武器などが買われる。武器商人をとりあげた映画「ロード・オブ・ウォー」と合わせて観てもいいかも。

エドワード・ズウィック監督はわりと固めのテーマを選びますね。アメリカ南北戦争が舞台の「グローリー」、ナチスドイツに抵抗したパルチザンをとりあげた「ディファイアンス」とか。

メッセージ性の高い映画って、どうしても説教臭くなるというか、そこが難しい。説教臭くなるとやはり敬遠してしまうし。この映画はその説教臭さを薄めようとしたのか、アクションシーンを派手にしている。ディカプリオ演じるダニー・アーチャーがランボーみたくなってしまって、やたら強いのである。それがねえ、いいんだか悪いんだか。面白かったからいいか。ソロモンの息子への愛情も良かった。

政府にしろ武装勢力にしろ、強制労働させてダイヤを採って、そのお金で武器を買って戦争や虐殺をしていると聞くと、けしからん奴らだと思います。で、ダイヤの消費国世界一位がアメリカ、二位中国、三位日本なんですよねえ。苦いわー。思いっきり加担しとるやないかー。婚約指輪は給料の三カ月分とか、スウィートテンダイヤモンドとか、もはや苦い笑いしか出ない。

しかし、紛争が終わったのならばダイヤを買わなければいけないのだろう。紛争で疲弊した国にはダイヤ輸出が重要な外貨獲得手段だろうし。だがダイヤ原石の国籍保証制度である「キンバリープロセス」も完全には機能してないと言われる。そのダイヤが紛争ダイヤか、まっとうなものかわからないのだ。難しい話ですね。


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