02
2013

映画「マネーボール」

マネーボール
2011年 / アメリカ / 監督:ベネット・ミラー / スポーツ、仕事


野菜の叩き売りのようなトレード。
【あらすじ】
弱小球団で優勝を目指すよ。選手もドンドン入れ替えるよ。

【感想】
メジャーリーグの貧乏球団オークランド・アスレチックスのGMビリー・ビーン(ブラッド・ピット)がセイバーメトリクス(野球を統計学的手法により分析すること)と呼ばれる独自の手法で、弱小球団を生まれ変わらせる様子を映画化している。

弱小球団の悲劇というのは、野球ファンなら誰しもある程度は共感するんじゃないでしょうか。どことは言わないけど、貧乏球団がせっかく育てた選手を金の力でかっさらわれるというのは、よく目にします。内川とか村田とか多村とかウッズとか、もっと横浜は怒っていいと思う!横浜だけど。そんな金持ち球団に対抗すべく彼が開発したのがマネー・ボール理論(評価は低いが出塁率の高い選手を起用して勝利する戦略)というものです。

理論については、説明が面倒なんで飛ばそう。野球観ている人は、観ているうちにすぐわかります。理論どうこうよりチーム改革の困難さをとりあげた映画ですが、野球のルールがわからないと、やはりこの映画はわからないかも。

アスレチックスGMであるビリー・ビーンと、イエール大卒で経済を学んでいた太っちょさんピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)は、今までとまったく違う選手評価の方法により、他球団ではあまり評価されてない選手たちを安く集めることに成功する。

ただ、敵は外にではなく内にいたわけで、ビーンの過激な改革に、味方であるスタッフからすごい反発をくらってしまう。思えば日本の野球の成績評価も、わたしが子どもの頃からそんなに変わっていない。打率、打点、本塁打、etc...、最近ではOPSなども言われるようになりましたが、それぐらいである。

スタッフはみな何十年も野球に携わっている。経験もプライドもあるから、ビーンの考え方を受け入れがたい。ビーンもビーンで周囲の理解をほとんど得ようとしない。完全に独裁者なんですよね。自分と考えが違う人間は、ためらいなくクビにする。それぐらいやらなければ古い組織は変われないのかもしれないけど。

それと、選手にクビを告げるやり方がすごい。
「君!今までごくろうさん。わからないことは代理人に聞いてくれ」って、本当にそれしか言わないのだ。選手はたいていむくれて出て行ってしまう。これねえ、どうなんだろうねえ。たしかに長々と説明されてもクビはクビだし、ジワジワやられるぐらいならひと思いにという優しさかもしれないけど。けどー。また、この選手を雇うことだってあるかもしれないし。

日本でこのクビの切り方だと訴訟ですわ。訴訟しかありえん。なんかもうちょっとケアや説明がほしいような気もしたよ。国民性の違いだろうか。ちゃんと契約書でディフェンスしてるから訴えられないんだろうけども。

で、彼が冷酷で、勝利とお金しか考えてないかというと、そんなことはない。野球が大好きなんだよねえ。あと彼の娘がすごくいい子なので、それが救いになっている。野球が好きな人、管理職の人も楽しめると思います。

最初の頃は、彼の過激な考え方はなかなか結果がでなかった。いくら自分の考えが正しいと信じていても、結果が出ていないときにその考えを信じ続けるのはとても困難ですね。面白かったです。


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2 Comments

しゅん  

No title

わかりますよー。
あの人の、あの場面でのHRはしびれますね。
自分がとってきた選手があんな活躍をしてくれればGM冥利に尽きるでしょうねえ。

指をパチンとならして「出塁率がいい」は、マネしたくなりますね。誰も「出塁率がいい」を言ってくれないので、一人二役でやるしかないですが。

2013/04/03 (Wed) 01:37 | EDIT | REPLY |   

銀行員K  

No title

出塁率がいい。でお馴染みの映画ですね。

ネタバレになってしまうのであまり大きい声で言えませんが、あのHRは泣きました。
わかりますかね、あのHRで(笑)

2013/04/03 (Wed) 01:07 | EDIT | REPLY |   

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