17
2013

ハウスメイド

2010年 / 韓国 / 監督:イム・サンス / サスペンス

※性的な場面が多く含まれる映画です。
【あらすじ】
上流階級の家にメイドとして仕えたら、ひどいことをされました。金持ち、許すまじ! ということで、復讐します。



【感想】
1960年に作られた「下女」という韓国映画のリメイクなんですね。この映画の邦題は「ハウスメイド」ですが、もはや「下女」という日本語は死語になっており、言葉が持つ雰囲気も現代人には伝わりづらい。リメイク版は時代設定が現代に置き換えられています。



上流階級の邸宅のメイドとして雇われたウニ(チョン・ドヨン)は、雇い主である家主フン(イ・ジョンジェ)と関係を持ってしまう。ウニの妊娠を知ったフンの家族は、ウニを流産させようとする。

すべてを金で解決しようとする上流階級の傲慢さを描きたかったのだろうか。オリジナルが作られた1960年には上流階級というのは存在しただろうし、今よりも上流と下流の格差は大きかったはず。金持ちは横暴だったかもしれない。現在では階級や身分が完全に消滅したということはないにしろ、意識することは少ない。

金持ちの横暴さがねえ、あんまりピンとこないんですよね。もっと横暴になってほしかった。札束でビンタとかしてほしい。



ウニの先輩メイドであるビョンシク(ユン・ヨジョン)。この人がまたいい感じに屈折してるんですよね。息子を家主であるフンの力で検事にしてもらっている。

家主のフンに恩を感じつつも、フンがいないときはフンの椅子でワインを飲んだり、大声で「わたしの息子は検事なんだぞ!」とわめき散らしたりする。上流階級を憎みつつも、彼らに雇われないと生活を送れないというジレンマから感情が捩れている。上流階級になりたかった人なのだ。

ウニがフンの子供を身篭っているというのをフンの家族に密告したのもビョンシクだが、ウニにこの異常な家での仕事をやめるように忠告してくれもする。嫉妬や憐憫、良心の呵責が混ざって矛盾した行動を取るのだけど、それが良かった。まあ、情緒不安定ヒステリーおばちゃんとも言える。

で、肝心のウニはというと、ビョンシクのような屈折も感じず楽しく仕事をしている。奥様ともうまくやっているし、娘は彼女になついてかわいい。家主のフンから迫られるが、無理やりではなく自分から進んでフンと関係を持つ。



で、ダンナ様がねえ、本当に変な人で笑ってしまった。まず、ワインを置いたほうがいいと思うけど。ダンナ様は余計な口説き文句は言わず、ウニに一言「しゃぶれ」と命令する。なにそれー。勉強になります! さすが上流階級。憧れるわー。



次にこのポーズである。セリフを付けるなら「我をあがめよ‥‥」などがいいかも。というか、何やってんだよアンタ。



最終的にはこのポーズに。ラジオ体操第二がたしかこんなだった。夜のラジオ体操。

胎児を無理やり堕ろさせようとすることはひどいが、現代ならば訴訟を起こすなり、マスコミに訴えるなり、選択肢がある。庶民も知恵がつき、泣き寝入りするだけではないし、時代は変わっている。オリジナルが作られてから50年経っているので、昔は成立したテーマも現代ではちょっと適合しないように思えました。

そんで、ウニがいなくなった後、ダンナ様はまた若いメイドを雇います。懲りんよね、ダンナ様‥‥。


JUGEMテーマ:映画 
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment