09
2014

映画「ぼくの大切なともだち」

ぼくの大切なともだち
Mon meilleur ami / 2006年 / フランス / 監督:パトリス・ルコント / コメディ


「僕を感じ良くしてくれ!お金は払うから」

【あらすじ】
友達がいない美術商コスト(ダニエル・オートゥイユ、右)は共同経営者と賭けをする。その賭けとは、10日以内に親友を連れてくるというものだった。

【感想】
パトリス・ルコント監督の映画は、どこかさびしげで少しおかしい。アキ・カウリスマキもそうなのだけど。そこに惹かれます。

友達が一人もいなくて、感じの悪い男を演じるダニエル・オートゥイユ。しかしねえ、ダニエル・オートゥイユってどうしても人柄が良く見えてしまう。かっこいいし。友達がいなくて感じが悪い役というのは、ちょっと難しいのではないか。

もっと人の悪口ばかり言って、人と目も合わせられなくて挙動不審で、たえずおまわりさんに職質されるような、そう、わたしのような人間こそ相応しい気がする。アホか。職質されてないわ。これからされるわ。

で、急遽、親友を作らなければならない羽目になったダニエルさん。「友達なんか、いくらでもおるわ!」と豪語するものの、周りからは「おまえの葬式には誰一人来ない」などと言われてしまう。ずいぶんひどいこと言われて、ちょっとかわいそう。へこみっぷりがかわいいなあ。

たまたま乗ったタクシーの運転手ブリュノ(ダニー・ブーン、写真左)がとても感じが良かった。ダニエルは、ブリュノに友達の作り方を教えてくれと頼み込む。必死にお願いするのだけど、その頼み方がいい。
「僕を感じ良くしてくれ!お金は払うから」
いやあ、もう最高ですね。この感じの悪さ。おまえ、なんで嫌われるのかまったくわかってないなという。この場面を観るだけで、映画を観る価値があった。

90分ちょっとと時間も短く、気楽に観られてよかったです。

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