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2014

映画「スプリング・ブレイカーズ」

映画「スプリング・ブレイカーズ」
Spring Breakers / 2012年 / アメリカ / 監督:ハーモニー・コリン / 青春、犯罪
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終わりゆく青春、犯罪珍道中。
【あらすじ】
自分探し中の女子大生四人組は、セックス、ドラッグ、アルコール、バイオレンスにまみれたスプリング・ブレイク(春休み)を満喫する。自分探しって‥‥犯罪じゃんかあ!


【感想】
久しぶりに訳が分からない作品に当たってしまった。あまりにわからないので、いろんな方の感想を読んだが「浅そうに見えて実は奥が深い作品」というものがあった。ほんとか。闇の中で浮かび上がる水着や帽子の描写が美しいとか、そういうところはあるのだけど、そんなに深いのかなあ。猫も洗えないぐらい浅そうだけど。

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面白かったのがスプリング・ブレイクの様子。アメリカの大学生の春休みって本当にこんな感じなのか。大勢の男女が入り乱れてのバカ騒ぎ。大音量で音楽をかけて踊り狂って、酒、タバコ、ドラッグ、セックスという例のパターン。この映画では、童貞と、ビッグ・フットやツチノコが同列に扱われるような気がする。ここに出てくる女子大生には「は?童貞ってUMAでしょ?」とか笑われそうである。コロス!

わたしが怒っても仕方ないが。闇にまみれた青春を送った人には、彼らの輝かしい青春は刺激が強すぎて危険。目がつぶれます。気をつけて!

とにかく全員が全員、エロエロなことになっております。けしからんよ。サービスシーンは多めです。ありがとう。

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主人公の女子大生たちは、スプリング・ブレイクのフロリダ旅行で遊ぶために食堂を襲って現金強奪。強盗はうまくいき、大金をせしめた彼女たちはフロリダへと出かける。で、フロリダで遊び狂って「誰も彼もすごく優しくて、毎日がすごく楽しくて、ここがわたしの本当の居場所かもしれない」などと言う。うーん、その金は強盗した金だからな、そこんとこ忘れんなよと思いましたね。

自分探しをしたり、他人を脅して現金を強奪する無茶苦茶さ、そんで家に電話をかけて「ママ、心配かけてごめんね。大学に戻ったら真面目に勉強するから‥‥」(信じられん)などと言う変な真面目さ。感傷的な弱さと、暴力性の共存。一見、矛盾しているようで、でも、こういった感情の共存はあるかもしれない。

で、近所迷惑も考えずバカ騒ぎしていたら警察に捕まったよ‥‥。これほど主人公たちに同情できない逮捕も珍しい。水着で法廷に立たされて怒られます。

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裁判で、罰金を払うよう命令されたものの金はない。なぜか罰金を払って彼女たちを助けてくれたのがエイリアン(ジェームズ・フランコ)。また、悪そうな人、出てきたなあ。こんなかっこうで善人だったら、それこそ嘘だろうと思うけど。ちゃんと悪人でした。

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ジェームズ・フランコはスパイダーマン2で主人公の親友役でしたね。ああ、あの頃の純真で真面目なジェームズはどこに‥‥。

エイリアンに導かれ、女子大生たちは更なる犯罪に手を染めていく。しかし、女子大生の一人であるフェイスは「ここは何かとても悪い場所のような気がする」と言って、フロリダを後にする。もう一人も、エイリアンの敵対組織から銃で撃たれ、やはりフロリダを逃げ出すことになる。

スプリング・ブレイクとは、別の惑星を暗に意味しているのだろうか。だから「エイリアン」も現れる。それは社会に出る前の猶予期間、仮の場所に見える。フロリダを後にした二人は、スプリング・ブレイクがあくまで仮でしかない別の惑星ということに気付いたのかもしれない。どんなに楽しくても、ずっとそこにいることはできないのだ。もうすぐ社会に出るのだから。

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フロリダに残った二人は、エイリアンとともに敵対組織に乗り込む。彼女たちに弾丸はまったく当たらない。音楽が流れる中、彼女たちは軽快に敵を皆殺しにする。仮の世界の中だからこそ彼女たちは無敵なのだ。無傷で完全な勝利を収めたにもかかわらず、帰り道の車中では彼女たちは不満げな顔をしている。スプリング・ブレイクが終われば現実が待っていることに気付いてしまった。だからこそ、劇中でしばしば「スプリング・ブレイクよ、永遠に」というフレーズが出てくるのかもしれない。

でも、この人たち、社会に出てからもパーティー三昧なんだろーなー。パーティーピーポーなんでしょ? そうに決まってるわ。そのパーティー、わたしも呼んでください。

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