18
2014

映画「ワールド・ウォーZ」

ワールド・ウォーZ
World War Z / 2013年 / アメリカ、イギリス / 監督:マーク・フォースター / パニック
名称未設定-1 
お金があるのはいいことだ!
【あらすじ】
世界中で流行し始めた謎の疫病。爆発的な感染力を持ち、感染した人間は12秒ほどで狂暴化し、周囲の人間を襲い出す。謎の疫病の正体を探るため、国連事務次長ティエリーは元国連職員ジェリー・レイン(ブラッド・ピット)の現場復帰を要請する。なぜ、あまたの国連職員がいる中で辞職したブラピが必要なのか。感染者で溢れた街の中、ヘリを飛ばしてまでブラピを救出するのか。どうしてブラピなの?好きなの?恋?謎である。


【感想】
ブラッド・ピットが出ているということしかわからないまま観ました。ゾンビ物のパニック映画なんですね。ブラッド・ピットがパニック映画に出るのは、初めてなんじゃないだろうか。

パニック映画というと、どうしても閉じた世界で物語が進行しがちになる。世界が壊滅しているという設定なのに、世界の情勢は映されない。テレビのニュース画面が映ればいいほうで、ラジオ放送で済ませたり、施設が破壊されているから情報が何も入ってこないというものも多い。予算がなくて作れなかったんだろうなあという悲哀を感じさせる。どうしても、舞台が薄っぺらい、ハリボテのような印象を受けてしまう。

その点、この映画はさすがですね。韓国、イスラエル、ヨーロッパのどこか、などいろいろ行きます。空母にも乗るわ、飛行機は爆発するわ、ゾンビは集団で壁を登ってくるわ、迫力があります。お金があるっていいね!

名称未設定-3

で、元国連調査員のブラピ。仕事を辞めてフラフラしているようです。しかし、この国連調査員というのがなんなのか、今一つわからなかった。軍人というわけでもなく、疾病の専門家というわけでもないようだし、重要性がよくわからない。それでも、国連事務次長ティエリ―は、辞職したブラッド・ピットをわざわざ探し出して呼び寄せるのだった。なんで。

名称未設定-4

パニック映画ではお約束のスーパーでの暴動、略奪場面。この様式美に心が和む。癒される。

名称未設定-5

国連事務次長と合流したブラピは、若きウィルス学者で「人類の希望の星」と言われるアンドリュー・ファスバッハ(イライアス・ゲイベル、左から二人目)を連れて、ゾンビ情報を送ってきた韓国基地へ解決の手がかりを探しに向かう。人類の希望の星のはずが、ゾンビにビビッてすっころんで自分で自分の頭を撃ち抜いて死亡という‥‥。ドジっ子じゃんかあ!

わりと早めに人類が終了したかと思いきや、ここからブラピががんばり出す。ウィルスの知識とか、なくても平気なのかな。よくわからんけど。北朝鮮に武器を横流しして逮捕された元CIAの情報を元にイスラエルへ飛ぶ。大丈夫か、その情報源。かなり行き当たりばったりなのだ。勢いだけで生きている姿勢に親近感を覚える。

あとですね、ゾンビに咬まれるとゾンビになるというお約束ですが、北朝鮮は将軍様の命令で国民全員の歯を抜いたために感染者が出なかったようです。すごい設定だな、オイ。

名称未設定-2

イスラエルはイスラエルで大変なことになっていた。エルサレムの周囲に壁を築いてゾンビの侵入を阻んでいたが、ゾンビが群れて壁を登ってくる。ゾンビというと動きがゆったりしている印象ですが、この映画のゾンビは早い。跳躍力がものすごい。人の背中を踏み台にして群れて壁に取りつく様子はすばらしかったです。防衛大学の開校記念祭に行われる棒倒しのような躍動感というか、例えが悪すぎて伝わらない気がする。とにかく、実にいいゾンビだったなあ。

で、いろいろあって飛行機で逃げるブラピ。案の定、飛行機もゾンビたちに占拠されるのだけど、手榴弾を投げて飛行機の横っ腹を爆破。ゾンビはみんな空中に投げ出されます。ゾンビっていっても、さっきまでは生きた人間だったわけで、ブラピ、実にためらいのないお人。一か八かで飛行機を爆破するというのがすごい。コクピットにたてこもったほうがいいという凡人プランはブラピは選ばない。横っ腹を爆破された飛行機は墜落に等しい状態で不時着するが、なぜかブラピは生きているのだった。さすが、国連調査員。無敵。というか、いつ死ぬのだろう。ひょっとして感染しても死なないんじゃないか。ためしに咬まれてほしい。

たどりついた研究所はゲームの「バイオ・ハザード」のよう。観る側の問題かもしれませんが、どうしてもバイオのイメージが抜けない。ゾンビが監視カメラにゆらゆらと映るところとか。

この謎の病気の解決法は珍しくて新鮮でした。最後、ブラピがゾンビの波の中を堂々と歩いてくる姿は違和感を感じた。体がぶつかるだろうに。ゾンビさんが気を遣ってちょっとよけている。違和感を感じる箇所はあるものの、迫力があって楽しめました。躍動感があるゾンビが良かったですね。


スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment