25
2014

映画「トランス」

トランス
Trance / 2013年 / イギリス / 監督:ダニー・ボイル / サスペンス
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夢か現実か。
【あらすじ】
絵画泥棒をしたのはいいが、絵の隠し場所を忘れたので催眠療法で思い出します。


【感想】
何が現実で何が催眠の中かわからない。不可思議で幻想的な映像はダニー・ボイルっぽいですね。
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競売人のサイモン(ジェームズ・マカヴォイ)は、ギャング一味と協力し、40億円するという絵画「魔女の飛翔」(ゴヤ作)を盗み出すことに成功する。だが、絵を持って逃亡中に頭を殴られ、記憶喪失に。隠し場所を忘れてしまう。
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困ったギャングのリーダー(ヴァンサン・カッセル)は、サイモンが絵の場所を知っているのではないかと疑い拷問するものの、サイモンは本当に憶えていない。リーダーはサイモンを催眠療法にかけることを思いつく。思い出すまで待つとか、犯行の手順を再現するとか、サイモンを監視するとかでもなく「催眠療法だ!この催眠療法士のリストから、好きなのを選べ!」ってなるが、どうなんだ。ギャングと催眠療法って遠いような。
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顔が好みというだけで選ばれた催眠療法士(ロザリオ・ドーソン)。魅惑的なだけではなく、かなり度胸が据わっている。彼女は催眠療法により、絵の行方を突き止める代わりに分け前を要求する。
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ダニー・ボイル作品は、舞台が現代でも近未来SFみたいに見えますね。光の使い方、だだっ広い空間、コンクリートやガラスの無機質な冷たさが、なんとなく未来っぽい。左の黄色く輝いているアジトも美しいですね。拷問されてるんですけど。

サスペンスとしては、辻褄があってないところが多く(催眠術が効きすぎる、車の持ち主について警察が探さない)、矛盾も多い。でも、この映画は催眠か現実か、今どっちにいるのだろうという不可思議さが楽しいので、辻褄とかはいいんじゃないでしょうか。

で、ちょっと興味深いのが主人公の性格である。記憶喪失物は、記憶喪失後は性格まで平坦になっているような気がする。失われたのは記憶であって、性格ではないと思うのだけど。記憶喪失後は性格まで変わってしまうのだろうか。意地悪な性格の人間の記憶が失われたとき、いい人になるのだろうか。で、記憶が戻ったときにまた嫌なヤツになるという。

主人公は実は周囲に迷惑をかける困った人(暴力を振るうなど)なんですよね。そんで、記憶を失っている間は普通だったのに、復活後、困った人になってしまうという。でも、それは性格の話であって、本当は記憶が失われても「記憶を失った困った人」になるのではないだろうか。知らんけど。もうね、記憶戻らない方がいい人だったのかもしれない。

まるで人の夢の話を聞いているような作品でした。何が現実で何が催眠か、わけのわからないものを観たいという人にお薦めです。あと、ロザリオ・ドーソンの脱ぎっぷりがいいですね。催眠物なのだから、それこそモヤ~ンとボカしてもいいのですが、スパーン!て脱いでます。寝そうになったけど目が覚めました。あと、ギャングの親玉ヴァンサン・カッセルの顔面がえらいことになったり。ちょっと笑ってしまった。

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