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2014

エリジウム

ELYSIUM / 2013年 / アメリカ / 監督:ニール・ブロムカンプ / SF、アクション
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ああ、憧れの富裕層。
【あらすじ】
2154年、大気汚染により環境が悪化した地球。富裕層は地球から離れ、衛星軌道上に建造されたスペースコロニー「エリジウム」で贅沢三昧の暮らしを送っていた。一方、地球に残された人々はブラック企業で働いております。


【感想】
ニール・ブロムカンプ監督というと、前作「第9地区」をどうしても思い出してしまう。SF映画の中でも屈指の出来だったため、期待のハードルは上がるし、どうしたって前作と比べてしまうのだ。ここらへん、名作を撮った人の難しいところでしょうねえ。で、エリジウムがどうだったかといえば、残念ながら第9地区からはだいぶ落ちるような。世界観が近すぎるということもあるかも。

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地球の衛星軌道上に建造された理想郷「エリジウム」。ちょっとガンダムのスペースコロニーを思わせます。人々はプール付きの豪邸で水着でパーティーなんかしちゃったりして。このありがちな金持ち像、嫌いじゃない。ワイングラスを傾けて、白いガウン着て、猫を撫でる感じというか。

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一方、その頃貧困層はというと。仕事中に放射線を浴び、企業から「はいこれ薬5日分、あ、あと寿命も5日分だからよろしく~」と解雇されたマックス(マット・デイモン)。とんだブラック企業である。エリジウムに行けば治療機械があるものの、密航は命懸け。でも、どうせ余命5日ということで、富裕層の誘拐と密航を決意。なんだかわからないパワードスーツを付けられて体を改造されちゃいます。パワードスーツの手作り感がいい雰囲気。半分ロボみたいな状態に改造されたものの、べつに容姿どうこうで落ち込むことはないマックスさん。あと5日の命だから、細かいことは気にすんなってことでしょうか。男前。

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エリジウムの防衛庁長官ジェシカ(ジョディ・フォスター)、ジェシカからの指示で主人公を抹殺する傭兵クルーガー(シャールト・コプリー)。豪華なキャストですね。シャールト・コプリーは第9地区で主演を務めました。ちょっと痩せたような。日本刀と手裏剣を使う殺し屋。手裏剣て。そういえば、忍者も出てきますね。忍者が出てしまうと作品のシリアス度が下がるし、悪ふざけ感がものすごい。外国の方からすると、そんなことないのだろうか。

人間が爆発するような斬新な死にっぷりは前作同様。とても良いですね。ただ、やはり前作を思い出してしまうのだ。舞台もスラム街が中心だし、扱うテーマも似ている。人種差別を絡めていましたが、今回はそれが貧富の差になっている。監督が南アフリカ出身ということで差別問題、格差問題などのテーマは切り離せないのだろう。

ただ、主人公は富裕層を敵視しているわけでもなく、エリジウムに行って治療を受けたいだけなので、格差問題を重要なテーマとして扱っているかといえばそこまででもない。傭兵から逃げ回って、とにかく治療したい。だから、問題の扱いとしては小さく、作品のスケールも前作より小さくなったように感じてしまう。どうしても前作と印象がかぶる。難しいですね。

主人公に取り付けられる怪しげなスーツ、治療機械、爆発手裏剣、自動追尾装置(攻撃的なルンバみたいなの)など、小道具が楽しいのでSF好きな方は楽しめるかも。


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