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2014

映画「ハーモニー 心をつなぐ歌」

ハーモニー 心をつなぐ歌
하모니 / 2010年 / 韓国 / 監督:カン・テギュ / ドラマ

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目の前でタマネギをすりおろす。
【あらすじ】
刑務所で子育てしつつ、合唱団を作ります。


【感想】
事実を元にした映画ということですが、どこまでが事実かというのが難しいんですね。ものすごく幅広い。刑務所で合唱団が組織されたことは事実ですが、それ以外はどこまで本当かわからない映画。
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韓国では出産から18ヶ月までは刑務所内で子育てができる。夫のDVからお腹の子を守るため、夫を殺してしまったジョンへ(キム・ユンジン)も刑務所で子育てを行う。キム・ユンジンは「シュリ」や「LOST」に出ていたんですね。
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この刑務所がユルユルなのだ。赤ん坊の誕生会をコン刑務官(イ・ダヒ、中央)ともども行っている。コン刑務官と受刑者が友達みたいなんですね。番号ではなく名前で呼んでいるし。みんなで歌って踊ってケーキを食べて記念写真を撮ります。って、ここ刑務所じゃんかあ!そりゃ、上司のパン課長も大激怒ですよ。この人、悪人みたく描かれてますが普通だと思う。

記念写真を撮るためのカメラを持ち込んだのもコン刑務官で、それをパン課長(チョン・ヨンナム)に叱責される。刑務官が率先して規則を破っていくという、新しいねオイ。コン刑務官を人情味あふれる刑務官として描きたいのだろうけど。カメラ持ち込みも、受刑者が上着を着ないのを見逃す、番号ではなく名前で呼ぶ、受刑者を無許可で病院へ連れ出すことも、なぜかお咎めなしという。刑務所を運営していく側が無法地帯にしてどうする。
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いろいろ疑問はあったが、わたしはもう考えることをやめた。

で、ある日、慰問に来た合唱団に感銘を受けたジョンへは所内で合唱団を組織することを思いつく。受刑者が所長に合唱団を組織したいと直訴するのはいいけど、優秀な成績を残したら特別外泊(合唱団全員ではなく自分と赤ん坊だけ)を認めてと条件を出すのもすごい。受刑者のはずなのに。そして、それを認める所長。マジかー。卒倒する。

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この映画でもっとも魅力的なのがジョンへの子供ミヌ(イ・テギョン)ですね。問答無用のかわいさ。18ヶ月過ぎた後、ジョンへとの別れの場面がある。こんな子供が親から引き離されたら、そりゃ涙ぐみますよ。この映画は泣かせ演出がすごい。目の前でタマネギをすりおろしてくる感じ。

最後にある受刑者が死刑執行されます。死刑になる受刑者は、冷酷な犯罪者というより、情状酌量の余地が十分にある。なのに死刑執行というのはおかしいような気がする。wikipediaをソースにするのは怖いですが韓国における死刑は1997年12月30日以来されていないとある。実際には死刑は執行されていないのだ。泣かせようという演出も、ここまで来るとすごい。

四の五の言わずにとにかく泣かせてという人はいいかも。よく「好みが分かれる」と言いますが、まさしく好みが大きく分かれる映画だと思います。「ハーモニー」という割に歌の場面が少ないのは少し残念。

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