21
2014

映画「イップ・マン 誕生」

イップ・マン 誕生
葉問前傳 / 2010年 / 香港 / 監督:ハーマン・ヤオ / アクション

名称未設定-6
ゴチャゴチャになったらなったで面白い。
【あらすじ】
詠春拳の達人にしてブルース・リーの師匠でもあったイップ・マン(デニス・トー)の若き日々。


【感想】
最近は、イップ・マンブームなのだろうか。作りまくってますね、イップ・マンを。最初に成功したドニー・イェン主演、ウィルソン・イップ監督のものを始めとし、デニス・トー主演、ハーマン・ヤオ監督、そして、ケビン・チェン主演、ファン・シャオテン監督のものがある。統一してくれんか。そんな、みんな大好きイップ・マンなのです。

この「イップ・マン 誕生」はイップ・マンの少年時代から結婚までを描いております。やたらにテンポがいいので、あっという間に大人になるけど。デニス・トーは実際に詠春拳の使い手だけあって動きが素晴らしいですね。
名称未設定-5
ドニー・イェンは物静かで朴訥さを感じさせましたが、デニス・トーは端正かつ天然という感じ。女心をまったくわかってないところとか、いいですね。おかげで兄(ルイス・ファン、左)は苦労しますけど。右はイップ・マンの奥さん役のクリスタル・ホアン。相変わらずきれいですね。「秋瑾 ~競雄女侠~」(同じハーマン・ヤオ監督)ではデニス・トーと共にかなりのアクションを演じましたが、今回はアクションはなしです。さみしい。
名称未設定-7名称未設定-10
名称未設定-9名称未設定-8
左は、詠春拳の宗師ワースン(サモ・ハン・キンポー)、右はワースンから武館を継いだツォンソウ(ユン・ピョウ)。ユン・ピョウ、ずいぶん変わったなあ。坊主になってしまった。まだまだ動きがいいです。イップ・マンを破門するか悩むところは良かったですね。ワースンの墓の前で、破門をコインの裏表で決める。破門したくないもんだから「あ、今のなしなし。三回勝負ね」みたく、勝手にルールを変えてコインを投げ続ける。もう、ほんとに面倒くさい人だなあ。好き!

で、ちょっと困ったこともあって、ドニー・イェンのイップ・マンと混ざってゴチャゴチャになる。兄役のルイス・ファンは、ドニー・イェン主演の「イップ・マン 序章」で道場破りに来る悪役なのだ。サモ・ハン・キンポーも「イップ・マン 葉問」でドニー・イェンの仇役として出てくる。ここらへんでだいぶ頭がこんがらがっていた。同じイップ・マンシリーズで、敵味方に分かれすぎる。
名称未設定-3
目隠しをしてサモ・ハン(右)とユン・ピョウ(左)が戦う場面は良かったですね。「詠春拳は心の眼で相手を見るのだ」とかなんとか、あまり説得力を感じなかったのですが、そんなのはどうでもいいです。面白かったので。
名称未設定-1
そしてこの作品の目玉ですが、イップ・マンの実の息子イップ・チュン(左)が薬屋のおじいちゃんとして出ている。イップ・チュンのインタビューを見ましたが1924年生まれなんですね。ということは、この作品が撮られたときには84~85歳ぐらいだと思います。80歳超えて、あの動きというのはちょっと信じられないものがある。わたし、一発でやられる自信がある。
名称未設定-4
パイプをくゆらせながら「ほれほれ、もっと足を上げんか~」の図。
デニス・トーをしごくイップ・チュン。いいですねえ、この意地悪おじいちゃんな感じ。たまりません。

ストーリーは、イップ・マンが生きた時代背景として仕方ないのかもしれませんが、詠春拳を修行して悪い日本人を倒すという、いつものやつである。で、悪い日本人といってもいろいろいますが、それにしても忍者はないよ。
クリップボード02
日光江戸村か、ここは。ワイヤーアクションを派手に使うこともあって、ちょっとコントっぽい。詠春拳を見たいので、あまり飛ばさないでやってほしいのだけど、監督が好きなのかもしれませんね。「秋瑾 ~競雄女侠~」でも、より飛んだ方が勝ちぐらいのルールで飛んでいた。ドニー・イェンのほうは、あまり飛ばないこともあって詠春拳の迫力が伝わりやすくなっている。

それと話の展開も、前半は良いのですが、後半は破綻しているように感じた。日本人の扱いも、忍者とか武士道とか、切腹とか、なんじゃろなーという。現代の日本人も忍者や侍を知らないわけだから偉そうなことは言えないのですが、それでもこれはあんまりというのが多いですね。いや、でも、そもそもフィクションなのだから忍者が出ようが侍が出ようがいいのか。

キャストが豪華ですし、ドニー・イェンのイップ・マンと比べてみるのも楽しいと思います。

スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment