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2014

映画「ミルコのひかり」

ミルコのひかり
Rosso come il cielo / 2006年 / イタリア / 監督:クリスティアーノ・ボルトーネ / 実在の人物を元にした映画

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光はどこにでも。
【あらすじ】
銃の暴発で盲目となったミルコ。盲学校でテープレコーダーを手に入れたので、作品を作ることに。


【感想】
実在する音響技術者ミルコ・メンカッチの少年時代の物語。この映画の音響も担当しています。障害者は哀れで守られるべき存在という扱いではなく、生き生きと描かれていていいですね。というか、主人公はけっこう無茶をやるよ。
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自宅に置いてあった銃を興味本位でいじっていたところ、ふとしたきっかけで暴発。ミルコ(ルカ・カプリオッティ)は失明することに。突然の失明なのだから、ミルコのショックは計り知れないはずですが、その部分はあまり描かれていないんですね。それとも、周りが思うほど本人にショックはなかったのだろうか。
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ミルコは盲学校で友達を作り、こっそり手に入れたテープレコーダーで周囲の音を録音して物語を作ることに熱中する。友人の声をスズメバチに見立てたり、お玉や鍋の蓋を打ち鳴らして騎士の戦いを再現したり、楽しくないわけがない。
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盲学校をこっそり抜け出して、視力がほとんどないのに自転車二人乗りで映画館を目指す。やりたい放題である。
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盲学校の校長は、目の不自由な人間は電話交換手になるしかないという、頑なな信念を持っている。なんとか手に職を付けさせようという、その気持ちはよくわかる。でも、ミルコたちの可能性を勝手に限定している。校長に反発するジュリオ神父、掃除のおばちゃん、両親、脇を固める人たちもいい。

子供たちの描き方が本当に良かったですね。シャワーをみんなで浴びる場面。
「おまえ、姉ちゃんのオッパイ触ったことある?」
「ないよ」
「絶対あるだろ」
「そんなことしないよ」
「姉ちゃんの名前なに?」
「シモーナ」
全員で手拍子して突如巻き起こるシモーナコール。
「シモーナ!シモーナ!シモーナ!シモーナ!」

バカですねー。実にバカで良い。ただ、このシャワーを浴びる場面、みんなパンツ穿いてるんですよね。そこがちょっと変な気がする。みんな目が悪いわけだし、恥ずかしさはないはず。イタリアには児童の裸を映してはいけないという規制があるのかなあ。ちょっとそこで映画から注意が逸れるので、もったいなかった。いい場面なのに。いいバカ場面なのに。
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オープニングとエンディングが同じ場面になっているのも面白い。子供たちが遊ぶ丘から、カメラがグッと持ち上がり広々とした野原が映し出される開放感あふれる場面。失明しようがしまいが、ミルコはミルコで何も変わってないのかもしれない。子供が生き生きとした楽しい映画でした。メイキングも良かったですね。

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