25
2014

映画「アンコール!!」

アンコール!!
Song for Marion / 2012年 / イギリス / 監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ / ドラマ、音楽、コメディ

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歳を重ねて、人と関わること。
【あらすじ】
頑固なおじいちゃん、いろいろあって不本意ながら合唱団で歌います。不本意なんじゃよ!本当はこういうの嫌いなんじゃよ!という。照れてる感じがたまりません。


【感想】
わたくしの大好物である頑固なおじいちゃんが出てまいります。アーサー(テレンス・スタンプ、右)は、足の不自由な妻マリオン(ヴァネッサ・レッドグレーブ、左)のため、合唱団へ車で送迎をしている。アーサーは合唱自体も好きじゃないし、合唱する人たちも嫌い。そもそも人間嫌いなんだと思うけど。この嫌そうな顔!ああ、たまらん!

対して、おばあちゃんのマリオンは社交的で人と関わることが大好き。性格も明るくて友達も多い。歌は得意ではないけど勇気を出してソロを歌おうとする。
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おばあちゃん、シンディ・ローパーのTrue Colorsを歌いますが、ちょっとホロッとくるほどの上手さ。歌が下手な設定のはずじゃ‥‥。驚くほど上手い。

なぜこの二人が一緒になったのかというぐらい対照的な二人なんですね。アーサーは一々マリオンのやることに文句をつけるものの、それでもマリオンのことを大事にしている。けっこう面倒くさい人ですが共感してしまう。
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合唱団の指導者エリザベス(ジェマ・アータートン)。老人たちにセックスの歌を歌わせたり、型破りなことをするのが大好き。当然、アーサーとは敵対関係にあります。アーサーからしてみると、セックスとかは人前で歌うことじゃない、みっともないという、実におじいちゃん的考えなのだ。アーサー、がんばって!これ、わたしがおじいちゃん的だからか、どんどんアーサーに肩入れしてしまう。制作者の思う壺である。
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アーサーは自らの頑固さゆえに息子とうまくいっていない。妻のマリオンを通して、かろうじて息子と繋がっている。アーサーのような人は意外と多いのだと思う。ここまで頑固かどうかは別として。これはおじいちゃんが自分の殻を破っていく物語でもあるんですね。歳をとってから、あらたに人と関わろうとする、自分を少し変えようとするって本当に大変なんじゃなかろうか。特に、苦手な人たちの中に入っていくのは大変そう。

好きな話ですが、少し脚本に無理があるようにも。合唱コンクールで、服装規定で失格になるところとか。規定、読むのって当たり前だと思うのだが。失格になった割に、伴奏のピアノの準備ができているのもおかしいように感じた。こういう泣かせてやろうという作品は、やり過ぎているかどうかがけっこう重要に思う。やり過ぎているなと思えば、いやらしく感じて冷めてしまう。その匙加減なんですよね。ちょっとだけやり過ぎているようにも思える。本当にちょっとだけなのだけど。テレンス・スタンプは表情も歌も渋くて良かったです。老人好きにはたまらぬ作品。

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