27
2015

映画「高地戦」

高地戦
2011年 / 韓国 / 監督:チャン・フン / 戦争

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不条理の極致。本当の敵とは何か。
【あらすじ】
1950年、朝鮮戦争。南北双方が熾烈な争奪戦を繰り広げるエロック高地。現場はかなりうんざりしてます。



【感想】
戦争の壮絶さを描いた作品として、とても良かったですね。理不尽なことを言う上官、傾斜が急な高地での戦い、爆発に巻き込まれ飛び散る兵士、韓国ならではのえぐい描写もさすがといったところ。

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北朝鮮軍への内通者を探し出すため、防諜隊から派遣されたカン・ウンピョ中尉(シン・ハギュン)。現場でいくつかの軍令違反を見つけてしまうものの、上には報告できない。軍令違反にもいろいろありますが、経験不足の上官があきらかに無謀な命令を出したときというのはしんどい。従えば全員死ぬと知りながら、本当に従うのかという。

上官に無謀さを訴えても無駄ならば、本部に直接といきたいところだがそんな時間はない。敵はそこまで来ている。上官は命令に背けば殺すと脅してくる。そんなとき、どうしたらよいのか。

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仲間からの信頼が厚く実質的なリーダーであるキム・スヒョク(コ・ス)。戦争が始まった当初、メガネをかけてひよわな感じだったのに現場で揉まれて精悍に。メガネがひよわの記号というのは、万国共通なのかな。しかし、現場で叩き上げられて強くなったのはいいとして、メガネはとれないと思うけども。そんな細かいことはいいんです!

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「高地戦」というタイトルどおり、えらい急なところで戦っている。まさに死屍累々。133分という2時間を超える大作ですが、そのおかげで一人一人に見せ場があってじっくりと描けている。北朝鮮の中隊長(リョ・スンヒョン)、スナイパー(キム・オクビン)なども良かった。スナイパーとの対決も見所。高地戦での大規模戦闘とは違って、また別の緊張感で楽しめる。

※ネタバレしています。ご注意ください。
白字ですので、反転してください。
最近、ウクライナと親ロシア派との停戦合意がありましたが、もう停戦が決まっているのに停戦時間まで(実際には停戦合意後も戦闘はあった)戦闘が行われている。この映画も、ようやく停戦が決まって現場は喜んでいたものの、停戦までに少しでも領地を広げるために時間ギリギリまでの戦闘を命令される。半日後にはお互い戦いをやめることがわかっているのに、最後の戦闘で死んでしまった人たちは、なんだったのだろうか。

「俺たちは敵と戦ってるんじゃない。戦争と戦っているんだ」という登場人物の言葉がありましたが、もはや誰も戦争に意味や理由を見いだせなくなっている。

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脚本が「JSA」のパク・サンヨンです。JSAでも南北兵士の交流が描かれていましたが、高地戦でも似たような場面がありましたね。監督は「義兄弟 SECRET REUNION」のチャン・フン。兵士の顔が泥で汚れておらずきれいすぎるとか、泣かせようとしすぎるということもありますが、それはもういいのです。戦争映画としても実に良いですが、ミステリーとしても楽しめました。お薦めです。

※予告編は、重要な場面が入ってしまっています。

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