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2015

映画「イン・ザ・カット」

イン・ザ・カット
In the Cut / 2003年 / アメリカ 、オーストラリア、イギリス/ 監督:ジェーン・カンピオン / サスペンス

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結局なにもわかりませんでした。
【あらすじ】
付き合ってる男が殺人犯かも。でも、いい男だし、犯人と決まったわけではないから付き合ってみるかなー。


【感想】
いきなりアホな感じで始まりましたが、これはあれですね、わたしのようなアホは観てはいけないのではないか。難しいので3回寝た。誇張ではなく。ケーブルテレビは番組によって「見逃し視聴」というサービスがあり、配信期間中は何度も観ることができる。見逃し視聴がなければ、観続けられなかったであろう。ありがとうケーブルテレビ。

大学で教鞭を取る教師フラニー(メグ・ライアン)。メグ・ライアンはショートカットが似合うボーイッシュな印象で、勝ち気でかわいい女の子を演じることが多かった。「めぐり逢えたら」なんてよかったですね。あれはロングですが。

しかし、今回は髪もボサボサ、服もヨレヨレ、部屋も散らかっている。生活に疲れた女教師を演じております。どうしたのだ、メグ。おしゃれなニューヨーカーではありません。

フラニーは、恋愛や他人とのコミュニケーションについて興味があまりないのかも。世間とも距離を置いている。心を許しているのは妹だけだ。街の看板、地下鉄の広告、スラングなどの言葉集めという変わった趣味を持っている。

言葉というのは他人に意思を伝達するのが目的なのに、他人との関係を拒んでいるフラニーの趣味が言葉集めというのが面白い。心の底では、通じ合える誰かを探しているのだろうか。

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ある店の地下で、男が女に男性器をくわえさせているのをのぞき見してしまう。男の顔はわからなかったが手首には「スペードの3」のタトゥーが入っていた。

「In the Cut」という言葉の意味は、割れ目、女性器を指し、ギャンブラーが他人のカードを盗み見るという意味もあるようです。公式サイトで説明されていたらしいですが今はサイトは消滅しています。辞書で意味を調べましたが、スラングだからか収録されていなかった。で、フラニーに盗み見された「スペードの3」のタトゥーが鍵になる。タイトル「In the Cut」が巧みなのは、のぞき見と女性器の両方の意味に掛かっているところですね。

フラニーが目撃した女性は、彼女が立ち去った後に何者かに殺されてしまう。後日、事件の捜査でフラニーを訪ねてきた殺人課の刑事マロイ(マーク・ラファロ)。

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いろいろありまして、ちょっといい男なので関係を持ってしまうフラニー。だが、マロイの手首には「スペードの3」のタトゥーが。お、おまえ、犯人やんけ。

フラニーはマロイが犯人ではないかと疑いつつ、関係は継続する。セックスが良かったのもあるかもしれないが、精神的な支えが欲しいのだろうか。でも、殺人犯かもよ。

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で、このマロイ刑事ですが、まあけっこうひどいやつですよ。問題であるよ、これは。言葉遣いが乱暴なのもそうだが、フラニーの扱いがひどい。事件の話を聞きつつドライブをして森の奥に来た二人。マロイはキスだけをするつもりだが、フラニーはその気になっていた。フラニーに対し「セックスしてもらえると思ったか」と言い捨てて、さっさと車に乗り込むマロイ。

フラニーは別段怒りもせずにボンネットに背中を預けて、車の上で伸びをしている。まだ少し甘い気分を継続しているような。マロイは早くしろとばかりにクラクションを鳴らす。なんだか扱いのひどさに、ちょっと悲しくなってしまった。

さらに、暴漢に襲われてケガをし「怖くて眠れない」と電話するフラニーに対して「パンティーの中に手を入れろ」という謎のアドバイス。ズコーってなりましたね。で、自分でいじって気持ち良くして寝ろという。なんなのだ、これは。怒りもせずに従うフラニー。従うんかーい!と、なりました。

マロイはフラニーに対してかなりひどいことも言うが、なぜかフラニーは黙々と従っている。だがフラニーの妹が殺されて状況が変わる。フラニーの妹は、フラニーと対称的に性に開放的で性格も明るい。妹が乗り移ったかのように、フラニーは積極的になる。マロイを手錠で拘束して、一方的にセックスを始める。

性を搾取され死んでいった被害者たちへの弔い、男性全体への復讐みたいなものを感じた。彼女がなぜこのように変化したのかはよくわからない。この映画は連続殺人犯を追っているはずなのに、まったく殺人物という雰囲気はない。女の性に主題がおかれている。トリックが貧弱なのも、トリックであっと言わせるのが目的ではないからだろう。

すべてが解決した後、フラニーは男の元へと戻っていき、安心したように抱かれる。男に対して思うところはありつつも、それでも抱かれずにはいられないということなのだろうか。難解でした。もう少し時間をおいて、また観てもいいかもしれません。そのときは5回寝ると思うけど。ご覧になった方がおりましたら、感想を教えていただけると嬉しいです。


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