29
2015

映画「ゼロ・グラビティ」

ゼロ・グラビティ
Gravity / 2013年 / アメリカ、イギリス / 監督:アルフォンソ・キュアロン / SF

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い、息が苦しい!
【あらすじ】
宇宙で事故るとたいへんだ!



【感想】
3Dと2Dで制作されたゼロ・グラビティ。3D作品に対してはあまりいいイメージがなくて、3Dを押し出されると、かえって中身がスカスカなのではないかと疑ってしまっていた。結局シナリオでしょうよ、という。そんなことはありませんでした。本当にすばらしい映像美。CG全盛の時代ですが、それでも「どうやって撮ったんだろう?」という場面が目白押し。シナリオもいっさいの無駄がない。

90分ちょっとという短めの作品。序盤から息詰まる展開になるので、これぐらいでちょうどいいのかもしれません。この作品ほど息苦しさを感じるSFは観たことがない。映画館の迫力ある大画面で観たら、気分が悪くなるかもしれません。

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真っ黒な宇宙に投げ出され、酸素を失っていく恐怖。そんな絶望感に打ちのめされていても、地球や太陽はかぎりなく美しい。人がもがき苦しむ様子など、まったく関心がないように、ただ存在している。静謐、孤独、恐怖、美、そういったものが一画面に共存している光景はあまり観たことがない。

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久しぶりのサンドラ・ブロック。よく見ると、かなりの面白顔をしております。それどころではない状況ですけど。

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冗談ばかり言っているベテラン飛行士役のジョージ・クルーニー。いいですね、くだらないことばかり言っている人って。ちゃんとしたことは誰でも言えるので。

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サンドラ・ブロックが他の宇宙船に避難する場面。ここで宇宙服を脱いだサンドラ・ブロックですが、膝を抱えて、まるで胎児のように見えました。ロープはへその緒のよう。宇宙空間という人の力が及ばない場所では、宇宙飛行士のような優れた資質を持つ人間でもあまりに頼りない。かろうじて宇宙船という母体に守られているものの、まったく無力な胎児のようだった。

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本当に素朴なシナリオで、突飛なところはないんですよね。乱暴な言い方をするなら「生きているんだからベストを尽くせ」という、本当にそれだけのメッセージ。それだけといっても、そんな簡単にできることではないが。これほどまでに余分な贅肉がそぎ落とされ、完全な美しさを持った作品はないと思います。SF好きの人は是非是非。今まで観た宇宙物の中で、もっともすばらしい光景が観られました。


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