06
2015

映画「タイムリミット」

タイムリミット
Out of Time / 2003年 / アメリカ / 監督:カール・フランクリン / サスペンス

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デンゼル・ワシントンがダメ男。
【あらすじ】
不倫して横領しただけなのに殺人犯に間違われました。不倫して横領しただけなのに~!



【感想】
とにかくデキる男というイメージしかないデンゼル・ワシントン。優秀な役が多いのはもちろん、悪役をやる場合も「トレーニング・デイ」や「アメリカン・ギャングスター」のように、善悪はべつにして一本筋が通っている人物が多い。この「タイムリミット」は、デンゼル・ワシントンがいつもと違う面を見せてくれる。成績がオール5に近い人間が美術だけ2というのを見ると、なにかホッとして親しみを感じるような。わかっていただけますでしょうか。え、これ、2のほうの作品なのか。わたしは好きですよ。

で、今回は切れ者でもなく、人種差別と戦う正義の人でもなく、凄腕の犯罪者でもない。珍しく中途半端な人をやっております。

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田舎の警察署長を務めるマット(デンゼル・ワシントン、右)。妻とは別居中なので、学生時代の友人アン(サナ・レイサン、左)と不倫している。その不倫というのも、妻のことが好きで忘れられないけど、それはそれとして、とりあえず、とりあえず、ね! という。どうですか、このどうしようもなさ。共感できるわー。

ところがアンが何者かに殺害されて、妻が殺人事件の捜査にやってくる。妻は、優秀な刑事なのだ。

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別居中の妻アレックス(エヴァ・メンデス)。エヴァ・メンデスはヒョウ柄が好きなヤンママのイメージがある。デンゼル・ワシントンを怪しいと睨んでおります。

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デンゼル・ワシントンの視点で観ると、切れ者の妻に秘密がばれないかハラハラして楽しい。いつものデンゼル・ワシントンのように正義のために戦わない。不倫や横領を隠すため、悪戦苦闘するデンゼルさんのみっともなさがたまらない!通話記録を改ざんし、一般市民のホテルマンをぶっ飛ばす。人を罵倒して携帯電話を踏みつけたり。あんた、警察署長だっけ?

ちょっとコメディ色もある作品なんですよね。コメディとサスペンスは相性が悪いから、あまりコメディを強くしてしまうと緊迫感が欠けてしまう。でもその匙加減がうまくて、緊迫感を保ちつつ、慌てふためくおかしなデンゼル・ワシントンが観られる。必死で画像加工ソフトを操って、器用に通話記録を改ざんしているところは微笑ましくて応援したくなる。がんばって! がんばって改ざんして不倫と横領をごまかして! 最低だなオイ。

デンゼル・ワシントンの作品としては大作感もなく、何か大きな敵や権力と戦っているわけでもない。ただ、後味も良く、ちょっと変わったデンゼルさんが観たい人にはいいかも。スリルがあって楽しめました。同僚の検視官もいい味を出しています。

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