07
2015

映画「アンジェラ」

アンジェラ
Angel-A / 2005年 / フランス / 監督:リュック・ベッソン / 恋愛、ファンタジー、コメディ

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リュック・ベッソンの意外な引き出し。
【あらすじ】
借金を返さないと殺されるのでがんばります。


【感想】
モノクロ映画ですが2005年製作。モノクロだから特にどうかというと、よくわからなかった。現実感を喪失させるのに一役買っているのかなあ。ダメな観客であるよ。

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借金返済が48時間後に迫ったアンドレ(ジャメル・ドゥブーズ、右)。子犬のようなつぶらな瞳がチャーミング。押しに弱そうな困り顔が実にいいんですよねえ。眉の太い人は困り顔が似合う。困り顔が似合う俳優としてはコリン・ファレルが強かったが、いまやコリン・ファレルを押しのける勢いである。なかなかの困り顔を披露しております。

アンドレは、お金を返せる当てもない。ギャングに殺されるぐらいなら自殺するかと、セーヌ川にかかるアレクサンドル3世橋から身を投げようとする。だが、アンドレが飛び込むより早く、隣にいたアンジェラ(リー・ラスムッセン、左)が飛び込んでしまう。

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慌てて飛び込んで救助し、説教をするアンドレさん。自分も自殺しようとしてたくせに。王道の展開であるものの、こういうのいいですね。

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自分に自信がなく虚勢を張って生きているアンドレ。自分を愛せ、思っていることを素直に口に出せ、とアンジェラから言われる。とにかくアンドレはよく怒られる。怒られっぷりがさまになるなあ! 二人の身長差が、そのまま人間関係の優劣となって表れているんですよね。アンジェラのミニスカートから伸びたスラッとした脚、アンドレのダブッとした少し大き目のコートが余計に身長差を際立たせている。

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首のない天使の彫像とアンジェラが重なり、アンジェラの姿が天使のように見えるのが面白い。天使はよく怒る。ド短気ですよ。

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アンジェラ役のリー・ラスムッセンはスーパーモデルだけあって、とてもスタイルがいい。リュック・ベッソンの映画は、スタイル抜群の怖い女の人がよく出てくる。二人の関係は「TAXi」の頼りない刑事エミリアンと、優秀な女刑事ペトラの関係を思わせる。

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ラストのアレクサンドル3世橋の二人の掛け合いはとても良かった。頼もしかったアンジェラと情けないアンドレの関係性の逆転。やはりグッとくるのは、弱き者が勇気を出して変わろうとするところだろう。

リュック・ベッソンが携わる作品は、カーアクションや撃ち合いの印象が強い。とにかく撃ち合いできれば幸せ! みたいな人ばかりでてくる。この作品は派手なアクションがまったくない。リュック・ベッソンの意外な引き出しが見られたようで嬉しかったです。

リュック・ベッソンの映画は誰が観てもわかるように作ってある。とてもサービス精神に溢れていて、観客に楽しんで帰ってもらおうという性格の良さを感じる。解釈が分かれるような映画も好きですが、一貫して大衆性を追求する、そういう映画の撮り方もまたすてきだと思います。とはいえ、ヨーロッパ・コープの作品は「観なくてもよかったわー」というのもありますけど。地雷の多さもなかなか。

この映画は、ロック歌手がアルバムにバラードを一曲だけ入れるような、リュック・ベッソンの意外な一面が楽しめました。あと、大きい女の人に叱られたい人にお薦めです。若干変態っぽい薦め方になってますけど大丈夫か。



2015年4月27日~2015年5月27日までGyaoで無料配信中。
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