17
2015

新しき世界

2013年 / 韓国 / 監督:パク・フュンジョン / 犯罪、マフィア
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チョン・チョン兄貴の弟好きはとまらない! 
【あらすじ】
韓国最大の犯罪組織ゴールドムーン。潜入捜査を命じられた警察官イ・ジャソンは、組織の幹部チョン・チョンの右腕となることに成功する。が、ばれそうになってオロオロします。セメント飲まされるで~。


【感想】
暴力映画を撮らせたら、もはや敵なしの韓国映画がまたやってくれた。兄貴と弟分の友情がいいですよ。チョン・チョン兄貴のかわいさったら!

冒頭、いきなり拷問場面から入る安定の滑り出し。漏斗でセメントをゴクゴク飲ませて殺すという‥‥また韓国映画は斬新な処刑方法を発見してしまったのである。恐ろし。

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警察の潜入捜査で犯罪組織ゴールドムーンに入り込んだイ・ジャソン(イ・ジョンジェ、左)。「ハウスメイド」ではクールで変態なダンナ様を演じてました。この映画でもクールであるが変態ではない。ちょっと抜けてる感じの兄貴分チョン・チョン(ファン・ジョンミン、右)をしっかり補佐します。

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この兄貴分のチョン・チョンが実に魅力的。ガレッジセールのゴリさんに似ている。ちょっと口が半開きで、いつもふざけていて愛嬌があるがそれだけではない。かなりの切れ者。ジャソンにお土産として偽物の時計を買ってくるところも良かった。ジャソンはすぐに偽物と見抜く。するとチョン・チョンは「おまえ、ばれないって言ったじゃんかあ!」と、手下を小突く。「今度は本物買ってくるからな」と、お茶目な人なのだ。

この時計のエピソードが後で生きてくるのもいいですね。チョン・チョンはパンダのような変な絵柄が入った時計をジャソンのために買っている。クールなジャソンが気に入りそうなデザインではないけれど、ジャソンが黙ってそれを着けるのも良い。

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最初はジャソンがチョン・チョンを嫌っているように見えた。そっけないし。常にかまってほしがるチョン・チョンを冷たくあしらいつつも、それでもやっぱり兄貴分が気になるジャソン。ああ、たまらない!わたしはべつにゲイではない。いい歳をしたオッサンがキャッキャしているのが好きなだけだ とにかくチョン・チョンがかわいすぎるよ。

もし、自分を真に必要としてくれる存在があれば、たとえそれが犯罪組織だとしても人は案外簡単に命をかけてしまうのかも知れない。ジャソンは犯罪組織の卑劣さを知りながらも、チョン・チョンの人柄には強く惹かれている。

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ジャソンに潜入捜査を命じたカン課長(チェ・ミンシク)。この人もよく見かけますね。本当にいい味出している。犯罪組織をつぶすためなら手段を選ばず、犠牲を厭わないところがある。そのため、かなり汚い手を使う。

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潜入捜査に疲れ果てたジャソンは、任務を辞めたがるがそれも許されない。逆にカン課長から「おまえの正体を組織にばらしたらどうなるかな?」などと脅されたりもする。どっちがヤクザかわからない。ジャソンさんもヤクザ生活が長いせいか、ちょっと上司に対して手荒いんだけども。絞め上げたりして。完全に本職の人である。

警察は、犯罪組織内の派閥抗争をさせて組織を弱体化させようとする。その危険な作戦を展開中に、ついにジャソンの身元がばれそうになる。チョン・チョンから受け取った組織内の裏切り者資料をめくるときのジャソンの表情がすさまじい。自分の名前が載っているんじゃないかと、びびりまくっております。セメント飲まされるかもしれないし。これは緊迫感の溢れるいい場面でしたねえ。

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とぼけているだけかと思っていたチョン・チョン兄貴が変貌し、人の首を掻き切ったり、エレベーターの中で大暴れしたりと、やっぱりいかん人だったというのを十分見せつけてくれます。怖すぎるわ。誰が味方か定かではなく、裏切りと陰謀に満ちており、犯罪映画として出色の出来栄えでした。 

シナリオもすばらしいですが、誰も彼もがかっこよく撮れている。その中でもやはり二人が飛びぬけてかっこいい。交渉では底知れなさを感じさせ、一転して愛らしくさえ見えるチョン・チョン。常に憂いを宿した瞳の奥でチョン・チョンへの敬慕を持ち続けているジャソン。チョン・チョンとジャソンが取ったそれぞれの選択は、お互いの組織を裏切るようなものだった。だが、彼らは組織を裏切るというより、自分にとってもっとも大事な相手を守ろうとした。

暴力描写が大丈夫な人、ギャング映画好きにはお薦めです。なにせ冒頭から拷問してるよ‥‥。


 
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