25
2015

時をかける少女

2006年 / 日本 / 監督:細田守 / SF、アニメ
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時間を跳んでプリンを食べに。
【あらすじ】
時間移動できるようになったので、プリンを食べに戻ったり、ずっとカラオケをしたいと思います。だって時間は無限だし~。


【感想】
「時をかける少女」は2006年なんですね。今観ても絵に古さを感じない。

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高校生紺野真琴(中)は理科実験室で転倒したことをきっかけにタイムリープの能力を得る。特殊能力者は、世界の破滅を救ったり、強大な組織との戦いに巻き込まれることが多い。うっかりするとすぐ世界を救ったりするから困るが、この映画はまったく壮大な方向に向かわないからいい。昨日、妹に食べられたプリンを食べに行くのが関の山である。自分の些細な欲望を満たす方向にしかいかない。透明人間になったらまっさきに女風呂をのぞきに行く、わたしもそんな純粋な人間でありたい。

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上は理科実験室、下は真琴の実家ですが、本当に細かく書き込まれてますね。

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真琴は、いつも千昭と功介という男友達と野球をして遊んでいる。とても高校生とは思えない、まるで小学生男子のようですけども。

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これがすごく夏休み感がある。いつまでも終わらない感じ。その郷愁が観ていて心地良い。高校生なのに、まったく性の匂いもしなくて、ゴチャゴチャしないのもいいのかなあ。

真琴はいつまでも三人でバカみたいに遊んでいたいのだけど、千昭は真琴に告白しようとする。いつまでもこの関係じゃ駄目なのだろうかと悩むところは、とてもわかる。今までは意識に上ることすらなかったけど、安全だと思っていた足場が危うい均衡の上にようやく成り立っていたことに気づくような。

真琴は千昭の告白を避けるため、タイムリープを繰り返す。だが千昭は、何度でも真琴に気持ちを伝えようとする。真琴は特殊能力を得たものの、その能力を得たがゆえにはっきりするのは、結局他人の気持ちや行動は変えられないということだった。

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未来人がたいした理由もなく現代に来てしまうとか、タイムリープ物の中では設定が甘いような気がした。それは映画にとって重要なことかもしれないけど、でもあまり気にならないんだなあ。この映画は壮大な冒険譚ではない。驚くようなトリックや胸のすくような展開もない。どちらかというと、平凡な学園物なのだ。

だけど、映画の持つ儚げな雰囲気がいい。バカなことで騒いでいた学生時代がいかに貴重だったか思い出させてくれる。奥華子さんの歌う「ガーネット」も、夏の雰囲気に合っていて郷愁をもって訴えかけてくる。この作品に惹きつけられるのはタイムリープどうこうではなく、学生時代の輝きなのかもしれない。

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