05
2015

オーバードライヴ

SNITCH / 2013年 / アメリカ / 監督:リック・ローマン・ウォー / サスペンス
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弱いロック様もステキ! 
【あらすじ】
息子が麻薬犯罪で捕まったので、減刑のためにがんばります。


【感想】
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主演はWWE(アメリカのプロレス団体)のスーパースター「ザ・ロック」ことドゥエイン・ジョンソン。プロレス好きにとって複雑なのが、プロレスラーとして成功したスターの映画界入りである。「けっこう良かったよ」と周りの評判を聞いても、それは一人の俳優としてではなく「プロレスラーにしてはがんばっていた」という意味ではないかと勘ぐってしまう。だから、良い評判を聞いても素直に喜べない。

息子がコネで知人の会社に入れてもらい、そこの社長から「よくやってるよ」と聞かされたときの父親の心境というか。気持ち悪いたとえだな。そんな気持ち悪いわたしをぶっ飛ばすような、見応えのあるサスペンスになっていました。やったね! やっぱりロック様はやればできる子なんじゃあ! よかったよお!

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こちら、友人から麻薬を預かったために捕まった息子。軽い気持ちで懲役10年とは恐ろし。アメリカの麻薬取締りの問題点を映画のテーマにしているのは良いですね。元々、息子は積極的に麻薬売買をしようとしたのではなく、友人から麻薬を預かってくれと頼まれただけだった。もちろん預かってしまえば犯罪だけど。そして、アメリカの法律の奇妙さというか、麻薬犯罪で捕まった者は、他に麻薬犯罪に関与している者を密告すれば自分が減刑されるという。悪のお友達紹介キャンペーンみたいなことをやっているのだ。芋づる式に犯罪者を挙げようという目論見はわかるのだけど問題点もある。

この息子を密告したのが、彼に麻薬を預かってくれと依頼した友人である。息子は末端であるがゆえに他に密告できる麻薬犯罪者の知り合いはいない。犯罪として軽微なはずの息子が懲役10年で、密告した大元である友人のほうの刑期が軽いというおかしな状態になっている。

父親のジョン(ドゥエイン・ジョンソン)は、離婚して別居している息子のために立ち上がることを決意する。裏社会にツテがあるわけでもなく、ただの運送会社の社長だというのに。さすがロック様。普通ならあきらめて泣き寝入りですよ。

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検事(スーザン・サランドン)に掛け合って、自分が麻薬犯罪者を見つけてくるから息子を減刑するよう要求する。無茶しますね。また、スーザンが高圧的で嫌なヤツなんですよ。ふだんのロック様なら、必殺技のロックボトムでスーザンを地面に叩きつけた後にピープルズエルボーでとどめを刺しますが、ここは話し合う。スーザンは司法取引の要求を呑むことに。だがそこにはスーザンの思惑があるのだった。

町に出て麻薬犯罪者を探すが、ここでのロック様はプロレスラーではなく一般人なのでチンピラにボコボコにされる。ボコボコにするほうよりも三倍ぐらい体格が良いのだけど‥‥。ツテもなく困っていたところ、自分が経営する運送会社の社員ダニエル(ジョン・バーンサル)が元犯罪者だと知る。ダニエルに麻薬密売人を紹介させようとする。今は更正している社員を悪の道に誘いますよ。オイオイ‥‥。

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このダニエルが、ドラマ「ウォーキング・デッド」で暴君シェーンを演じていたジョン・バーンサル。いやあ、あっちの世界では、やりたい放題だった問題児が更正しましたねえ。だが、ロック様に巻き込まれひどいことに。一番の被害者はこの人なんだと思います。自分も家族も麻薬組織から狙われるだろうし。最後はこの人が大活躍しますが、作戦が無茶すぎる。

ロックの肉体を活かしたアクションを期待するとがっかりするかもしれません。だが、サスペンスとしてとてもよく出来てるし、ロックの活躍の幅を広げる作品になったと思います。

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密売人に囲まれるロック(左)。肩幅も胸板も厚く、なにせ体格が良い。囲まれても今一つピンチっぽく見えないのが困ったところ。ちょっと地味ながらスリリングで面白い作品でした。





スーザン・サランドンのサスペンスは「依頼人」がとても良かったですね。この頃は若いなあ。


 ジョン・バーンサル演じるシェーンが大暴れする「ウォーキング・デッド」。ゾンビ物の名作ですが、シェーンはゾンビよりタチが悪いよ‥‥。
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