31
2015

エターナル・サンシャイン

ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MIND / 2004年 / アメリカ / 監督:ミシェル・ゴンドリー / 恋愛、SF
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つらい記憶も楽しい記憶も、わたしの記憶。
【あらすじ】
恋人に頭にきたので恋人との思い出を消す。あ‥‥、でも待って、やっぱり消すのなし。消すのやめる。え、途中でやめられないのー? そんなー。



【感想】
恋が終わったとき、恋人との辛い記憶を消すことができたら、そんな装置がもしこの世にあったらという映画。

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ジム・キャリーは、自分の体がある特殊な状態に変化するという映画によく出ますね。恋愛にSFをからめたような話で、楽しめました。恋愛とSFを絡めた作品で、SFではなく恋愛のほうに重きが置かれている作品は珍しいかもしれない。

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こちらの先生(トム・ウィルキンソン、右)が、記憶を消す機械を開発。恋人とのつらい記憶を消すというビジネスをしております。悲惨な事件のトラウマを消すとか、そっちには使わないのかな。左にいるのは助手ちゃんのキルスティン・ダンスト。他にも、マーク・ラファロ、イライジャ・ウッドなど主演を務める役者が脇役で出ています。

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内向的なジョエル(ジム・キャリー、右)と、外向的なクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット、左)のカップル。ケイト・ウィンスレットはどうしてもタイタニックの印象が強い。この作品では気性の激しい女性を演じている。ジョエルとケンカした勢いで記憶除去手術を受けて、ジョエルとの思い出を抹消する。やりそうだなー、この人。悪いほうの勢いを感じる。

相手との記憶を消すということは、つらい思い出が消えるのと同時に楽しかった思い出も消えるんですよね。ジョエルはクレメンタインが記憶除去手術を受けたことを知り、自分も手術を受けることを決めますが、クレメンタインとの思い出の喪失を拒む自分の気持ちに気づく。

相手と揉めている最中は、相手の欠点ばかりに目が行く。時間がたってみれば、相手が自分にしてくれたことを思い出すことがある。その人がしてくれた、たくさんのことや楽しい思い出を考えれば、実は自分はとても些細なことで怒っていたようで、相手を許せる気にもなる。自分にそもそも人を責める資格があるのかとすら思う。

ジョエルの夢の中で、クレメンタインと逃げ惑う描写が良かったですね。夢の不可思議な景色とか。しかし、ここで一緒に逃げているクレメンタインは、本当のクレメンタインではなくて、ジョエルの頭の中にいるクレメンタインなんですよね。実は本物ではないという。それはあまりたいした問題ではないか。

記憶消去といえば、消去前、消去後の二つだけしか頭に浮かびませんが、まさに消去している途中の段階「消去中」を映画にしたのは斬新だった。映画の奇妙な始まり方も良かった。脚本は「マルコヴィッチの穴」のチャーリー・カウフマンです。

もし記憶を除去する手術があって、付き合っていた二人がその手術を受けたならば、またその二人はまっさらな状態から出会って同じ恋愛と破局を繰り返すのだろうか。だとすると、その出会いは無意味なことなのか。それとも、記憶は消えても、自分の心の中にひっそりと残る何かがあって、その何かによって少しだけ成長しているのだろうか。

恋人との別れを考えたとき、ちょっと思い留まって違った角度から物事を見たら? と言われているような感じがしました。え、別れる誰かもいないのに、さもいる感じで書くっていう。そういう?

いけませんか。

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