09
2015

やかまし村の子どもたち

Alla vi barn i Bullerbyn / 1986年 / スウェーデン / 監督:ラッセ・ハルストレム / 田舎
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理想的田舎暮らし。
【あらすじ】
田舎で楽しく暮らします。



【感想】
アストリッド・リンドグレーンの児童文学「やかまし村」を原作としたスウェーデン映画。もうねえ、自然は美しく、人々は優しく、子供たちは腕白でかわいい。理想的な田舎暮らし。こんな善人だけの村があってたまるかというご意見もおありでしょうが、これはこれでいいと思います。ほのぼの映画の完成形。

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電気も通ってない村の話。当然、ネットもなければ電話もない。子供たちは連絡を取るのに、お互いの家の窓と窓をヒモで繋いで手紙をやりとりしている。楽しそう。そもそも呼べば届く距離なのだけど、わざわざ手紙をやりとりするのが嬉しいんだなあ。

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仲が良く腕白な子供たち。釣りをしたり、妖精を探しに行ったり、納屋で寝泊りしたり、ダンスをしたり、うらやましいったらない。

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光の差込み方が幻想的で美しかった。政治家に賄賂を贈りつづけ、部長の靴を舐め、取引先のご機嫌を取るために裸踊りをした屈辱の日々、そのすべてが癒されていくような叙情的風景。

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納屋の二階の秘密基地とか憧れるわー。おっさんなのに憧れるわー。混ぜてほしい。たとえ通報されても。

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こちらは靴屋のおじさん。唯一の嫌な人枠で出ております。でも全然悪い人じゃないんだよなあ。見た目は前科三犯ですけど。

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町まで買い物に行く二人。雑貨屋のおじさんが優しくて、行くたびに飴をくれる。飴をもらうと、二人はスカートの裾をつまんでちょっと膝を曲げるポーズをとるのだけど、それがかわいらしい。で、帰路で買い忘れた物に気づいて店に戻ると、また飴をくれるんですよね。これを何度もやってしまうのだけど、おじさんが全然嫌そうじゃないのだ。

本当にいい人しか出ない映画で、だけどたまにはこういうのもいい。田舎暮らしの良さだけが凝縮されている。悪いところだけを凝縮した「逆やかまし村の子どもたち」があったら観たい。映画史に残るホラー映画になるだろう。なぜそんなことを。

素朴な田舎暮らしに憧れる人にはお薦めです。でも、現代から見ればここまで徹底した素朴さは、とても贅沢に映りますね。ほのぼのした音楽も心地良く、のんびりした気分に浸れます。



続編の「やかまし村の春夏秋冬」や、「やかまし村のギフトボックス」に入っている「リンドグレーンのクリスマス」も観てみたい。

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