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2015

ラスト・ソルジャー

大兵小将 / 2010年 / 中国、香港 / 監督:ディン・シェン / アクション、時代劇
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損して得とれ。
【あらすじ】
敵の将軍を捕虜にしたので、自国まで連れて帰る。褒美をがっぽりもらいたい。



【感想】
ジャッキーも御年61歳ということで還暦を越えたんですね。この映画は2010年公開ですので、撮影時は55歳ぐらいなのかなあ。さすがに派手で激しいアクションはなくなり、それでもどうにか撮り方を工夫することでコミカルなアクションに仕上がっています。衰えたジャッキーを見るのは淋しい気がして、ここ何年ジャッキー映画から遠ざかっていましたが、がんばってますねえ。

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紀元前227年の古代中国が舞台。秦の始皇帝が中国を統一(紀元前221年)する少し前、戦国時代ですね。日本では弥生時代です。梁の国に攻め入った衛軍は待ち伏せにあい、激闘の末に両軍は全滅してしまう。梁の兵士(ジャッキー・チェン、左)は、怪我をした衛の将軍(ワン・リーホン、右)を捕まえることに成功する。将軍を捕虜にして帰れば、褒美が出るとほくそ笑むジャッキーであった。

映画の大部分は、ジャッキーとワンが誰かから逃げている。相手は蛮族だったり、ワンの命を狙う弟だったり。やがて敵同士だった二人に友情が芽生える。変則的バディ物でしょうか。

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アクションはおとなしめだし、ちょっと話も地味なんですよね。ただ、璧(へき)をめぐる奇妙な話が訓話的で良かった。

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画像を探したけど見つからなかった。これはwikiの璧の項にあったものです。璧とは、祭祀に用いられたり、高貴な人が身につける装身具でメダルぐらいの大きさの物。映画で衛の将軍が持っていた璧は黄色かった。琥珀や瑪瑙(めのう)で作られている設定なのかもしれません。この璧を巡る一連の流れが面白い。「情けは人のためならず」のような話。

衛の将軍は梁に連行されて殺される運命にあることを悟っている。どうせ殺されるなら高価な璧を持っていても仕方ないので、将軍は貧しいジャッキーに璧を上げるんですね。ジャッキーはニコニコして「一応もらっておくからな!」とご機嫌。

で、道中、一晩泊めてもらった家で、女に薬を盛られて璧と馬を奪われる。女は姿を消す。この女は戦乱で親しい人間を亡くしており、梁も衛もどちらも恨んでいるようなのだ。やがてこの女を見つけるのだが、ジャッキーは許すんですね。女は反省し、ジャッキーの寛容さによって、璧は再びジャッキーの元に戻る。

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蛮族(狄?)との戦いの際、ジャッキーは高価な璧を蛮族の兵士に投げつけて将軍の命を救う。璧は二つに割れて、価値がなくなってしまう。

元をたどれば、将軍が好意でジャッキーに璧を上げたのが巡り巡って将軍の命を救うことになった。そして、命を救われた将軍は「今後十年、梁の国の石一つ奪わない」とジャッキーに約束する。ジャッキーは璧を犠牲にし、より大きな平和を手に入れたことになる。もっとも、梁も衛もすぐに秦という巨大な勢力に呑み込まれてしまうのだけども。

景色や衣装、そんでやっぱりジャッキーの面白顔が良かったですね。エンドロールにはおなじみのNG場面もついていて、ジャッキー映画を観たのだなと、なんだかほっとする気分になりました。



ちょっと「ラスト・ソルジャー」という邦題が違う気がする。ジャン・クロード・ヴァンダムが暴れてそうなイメージ。飛び回し蹴りを見せびらかしてそうなイメージ。
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