05
2015

オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~

ALL IS LOST / 2013年 / アメリカ / 監督:J・C・チャンダー / 漂流、ドラマ
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死ぬ間際に伝えたいこと。
【あらすじ】
ヨットが壊れて漂流する。



【感想】
最初から最後まで、ずーっとロバート・レッドフォードが困ってる映画なんですよねえ。

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家族が何人いるとか、どんな仕事に就いている(就いていた?)とか、そういったことはいっさい説明されない。旅の目的も不明である。なにせ、セリフがないんですよ。それはリアルといえばリアルで、一人でベラベラ喋ってたら、ちょっとアレな人である。

ヨットで単独航行中に、漂流していた貨物コンテナが激突。船に穴が空いてしまう。なんとか船が沈まないように応急処置をする。迷いのない動きから、的確な行動を取っている様子が伝わる。でも、船は沈みつつある。これは人生の暗喩と捉えることもできる。最善手を打ちながらも、にっちもさっちもいかなくなっていく。それは、急にリストラされたり、あるいは病気になったり、事故に遭ったり、いろいろですが。

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主人公が冒頭、誰かのへのお詫びの手紙を書き遺す。人生の終わりが見えてしまったとき、わたしも誰かに何かを言い遺したくなるのだろうか。それは「ごめん」というお詫びなのか「ありがとう」という感謝なのか「パソコンの中身を削除してくれ。絶対絶対誰にも見せないでくれ。特にブックマークは必ず消せ」とかどうしようもない頼みなのか。ほんと、どうでもいいことしか願わんな。

自分だったらどうするのだろうと、ずっと考えていたけどわからなかった。追い込まれてみてはじめて答えが出るのだろうけど。そんで追い込まれたときには、すべてが手遅れになっているのだ。こわー。

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とても実験的な作品でした。この作品はロバート・レッドフォードが船の修理をしているだけなので、特に面白くもない。でも面白さを求めるのは鮨屋でパンケーキを注文するようなことでしかない。元から娯楽的面白さは追求していない。

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変わっている映画ですが、一応、漂流あるあるは出てくる。

・水や食料がなくてつらい。
・鮫が出て怖い。
・近くを通った船が気づいてくれない。
・嵐がすごくて大変。

もう、そういったあるあるすら、この映画にはいらないような気もする。人生の終わりが見えたとき、誰に何を伝えたいのだろう。もし、今すぐ思いつくようなら、ためらわずに実行すべきということなのか。突然、漂流したコンテナが追突して船に穴が空くようなことが人生にはあるのだろうから。







J・C・チャンダー監督の一作目は、世界金融危機の始まりを描いた「マージン・コール」。みんなして右往左往する話。
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