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2015

処刑人ソガの凄まじい人生

LA SOGA / 2009年 / ドミニカ共和国 / 監督:ジョシュ・クルック / ドラマ、暴力
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「殺すかどうかは俺が決める」 
【あらすじ】
肉屋の仕事の他に、バイトで処刑人をしています。



【感想】
邦題は「処刑人ソガの凄まじい人生」です。邦題が濃いですねえ。「今日、面白いことがあって」と話のハードルを自分で上げてしまう人がいるが、自分で「凄まじい人生」と言ってしまうと、観ている側は「それほどでもない」となる。かなり凄まじいのは間違いないのだけども。

舞台はドミニカ共和国。カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島東部に位置する。西部はハイチですね。野球が強い国という印象で、他はまったく知らない。もう少し東に「ドミニカ国」がありますが、ドミニカ国とも別です。

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幼少時、親を麻薬ディーラーのラファに殺されたルイシト(マニー・ペレス)。絶対的な権力を握るコロン将軍の元で、ルイシトは犯罪者を容赦なく処刑する処刑人になっていた。

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実話に基づいた話ということですが、主人公ルイシトがやっている「処刑人」の立場がよくわからない。雇い主であるコロン将軍の私兵のようなものだろうか。正式に警察に所属しているわけではない。

本人はこの仕事を「豚の餌代を稼ぐバイトのようなもの」と言っているのだけど、肉屋を営みつつバイトで処刑人て。豚の餌代を稼ぐ方法って、もっと他になーい? 処刑人の他にあるだろうよ。

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将軍から渡される「殺すリスト」に載った人間を殺していく。処刑人は、裁判にかけずに処刑してよい権限を持っているのだけど、法律で許可されているのかなあ。それ、バイトの権限としてはちょっとばかり大きくないでしょうか。

犯罪者を捕まえて「競走して、俺より早く川の向こう岸までたどり着いたら見逃してやる」などと言う。絶対殺されると思っていた犯罪者は喜んで「競走するする!」となりますが、そこで犯罪者の足の甲を銃で撃ち抜く。お、鬼や‥‥。結局、殺すし。

一般人が見ている前でも平気で処刑する。そのあと「麻薬を売りさばくとこうなる」と、処刑した人間の首に看板をかけて、見せしめのように車の荷台に載せて運ぶ。その車のあとを子供たちがキャッキャしながら、追いかけてくる。なんじゃ、こりゃあ! こういう日常なの? 本当かこれ?

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ルイシトは「殺すかどうかは俺が決める」と口にする。ジェイソン・ステイサムとかが言いそうだけど、それはフィクションだから俺が決めていいわけであって、本当に俺が決めたらいかんのじゃないか‥‥。法律、裁判、警察などはどうなっているのだろう。不思議。

警察はわりとのんき。人質事件が起こったときにやってくるのだけど、事件現場で野球の素振りをして遊んでいるんですよね。真面目に救出せえよ‥‥。どうも、危険な仕事を嫌がって処刑人のルイシトを待っていたようなのだ。でも、テレビが入って報道しようとするので、ようやく真面目にやりだす。あまり考えずに人質を巻き込んだ銃撃戦を展開する。恐ろしいわ。

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ルイシトはかなり危険な任務についているにも関わらず家は貧しい。こんだけ危険なことやってたら、プール付きの豪邸で愛人が三人ぐらいいないと割りに合わんよ! 美人の幼馴染に子豚を紹介してご機嫌のルイシトさん。豚の解体場面があります。苦しまないように豚の心臓を一突きにするが、豚はしばらくの間、足をバタつかせて抵抗する。豚の絶望したようなうつろな目が記憶に残る。

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ハリウッド映画のように派手や銃撃戦やCGなどはないのですが、それでも惹きつけられるものがある。

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犯罪者からお金を巻き上げて、殺すリストから除外して儲けるコロン将軍。どこにもビジネスチャンスはありますなあ!

ふだんあまり目にすることのないドミニカ映画でしたが、ドミニカの風景、明るくたくましい子供たち、ちょっと物騒なあれやこれや、ドミニカの雰囲気が伝わってきました。
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