18
2015

トータル・リコール

TOTAL RECALL / 2012年 / アメリカ、カナダ / 監督:レン・ワイズマン / SF
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顔割れババアよ、もう一度。
【あらすじ】
リコール社で脳をいじられたら諜報員だということを思い出した。



【感想】
子供の頃にアーノルド・シュワルツェネッガー主演の「トータル・リコール」を観ました。フィリップ・K・ディック作品によくあるアジア風スラム、ちょっとグロテスクなミュータント(チチが3つある)、あの見世物小屋的未来感が強烈だった。でもお話は忘れちゃったのだけど。前作が1990年なので、20年余り経過してからのリメイクですね。

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今回もアジア風スラムの雰囲気はよく出ていました。でも、どこかで観た感じは否めない。名作「ブレードランナー」の影響が強すぎるのかな。「ブレードランナー」も「トータル・リコール」もフィリップ・K・ディック原作なので仕方ないのかな。じゃあ、セーフでいいな!

チチが3つのミュータントもいたし。街中が段差になっていて、ピョンピョン飛んで逃げるところはスーパーマリオみたいでしたよ。

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前作とはだいぶ話が違っていて、対立構造が富裕層VS貧困層になっている。ちょっと話がわかりにくいような気も。日々の暮らしにうんざりしている貧困層のダグラス・クエイド(コリン・ファレル)は、巷でうわさの人口記憶を試してみる。人口記憶とは、現実と区別がつかないような偽物の記憶だが、あまりにもリアルなため中毒者が続出している未来の娯楽。楽しそう。

ダグラスは、リコール社でスパイの人口記憶をインストールしたら、記憶が目覚めてしまったというお話。

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で、記憶が戻った主人公は、主人公を密かに監視していた妻ローリー(ケイト・ベッキンセール)から追いかけられるのだった。まさに鬼嫁という言葉がただしい。この鬼嫁ローリーがレン・ワイズマン監督の実際の奥さんであるケイト・ベッキンセール。ヒロインよりも出演場面が多く、嫁のための映画になっている。「どや! うちの嫁ちゃん、きれいやろ!」という監督の愛を感じます。もうねえ、主人公よりもヒロインよりも嫁が目立っている。でも、面白かったからいいじゃない。

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ヒロインのメリーナ(ジェシカ・ビール)とローリーのエレベータ内での戦いは良かったですね。ハリウッド作品は女性のキレのあるアクションがいいですね。

そんで、なんといっても前作で衝撃的だったのがシュワちゃんが変装したおばちゃん、通称「顔割れババア」である。わたしの育った地域ではそれで通じたが、世間で通じるかは知らない。おばちゃんの顔面が割れてシュワちゃんが現れる場面は、当時まだ派手な特殊効果が珍しかったこともあり度肝を抜かれた。下の二枚の画像は前作のものです。

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前作へのオマージュとして検問所でよく似た場面がある。そこでやはり、このおばちゃんに似た人が出てくる。初代顔割れババアを演じたプリシラ・アレンは2008年に亡くなっており、今作はシャリーン・エアーズが演じているとのこと。で、「割れるぞ! 割れるぞ!」とワクワクしていると、おばちゃんは何事もなくゲートを通過してしまう。不思議に思っていたら、主人公はおばちゃんの後ろに並んでいたおっさんに化けていたという。 

「割れんのかーい!」ってなる。割れてほしかったなあ。前作をフリに使った冗談がこの映画でもっとも楽しかった。よく見ると、割れた顔のほうはビックリ顔になってますね。こういうところがいいんですよねえ。

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今作は自分の記憶がどこまで本物か、疑心暗鬼になる面白さより、アクションに重きが置かれていたようです。アクションはたしかに派手で良かったのだけど。少ない登場人物の間だけで世界の命運が決定してしまうことに、ややスケールの小ささも感じた。とはいえ、主人公を拘束する銃や、さまざまな小道具、世界観も物珍しく、あっという間に終わりまで観られました。


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