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2015

グリフィン家のウェディングノート

The Big Wedding / 2013年 / アメリカ / 監督:ジャスティン・ザッカム / コメディ
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崩壊した理想の先にあるもの。
【あらすじ】
子供の結婚でバラバラの家族が集合。



【感想】
ロバート・デ・ニーロをはじめ、ダイアン・キートン、スーザン・サランドン、キャサリン・ハイグル、アマンダ・サイフリッドなど錚々たる面々。ロビン・ウィリアムズもいますね。これだけの役者を起用しておいて、さぞすごい作品になるかと思いきや、やってしまいましたなあ。あんまりパッとしないコメディになっていますね。

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グリフィン家の人々は、それぞれ芸術家、医者、弁護士などの職業に就き、社会的地位も高く、経済的にも満たされた生活をおくっている。プラチナカードを持つ富裕層である。そんでまあ、一皮むけば内部はグチャグチャという、最近ではよくある話。1970年代ぐらいまでは、そこそこお金があって家族が健康ならば満足みたいな価値観が生きていたように思うのだけど、現代はどの方向に憧れを持てばいいのだろうか。早いとこ「理想」など存在しないことに気づけということなのかな。富裕層もあんまり楽しそうじゃないのよね。

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グリフィン家の人々は現代のアメリカの象徴なのだろうか。父親のドン(ロバート・デ・ニーロ、中)は経済力があり、開放的な人柄、自分の子供だけでなく養子も引き受けて立派に育て上げる。エリー(ダイアン・キートン、左)とは離婚し、エリーの親友であるビービー(スーザン・サランドン、右)と暮らしている。10年ぶりに再会したドンとエリーは、再び一夜の関係を持ってしまう。隙あらば寝るなあ、君たちは! 欲望に忠実。

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長女のライラ(キャサリン・ハイグル、右)は弁護士。父親との関係は断絶している。父親が離婚していることが彼女にも影響している。自分も結婚を失敗するのではないかと、夫に妊娠を告げられず悩む。あと、ユダヤ人に対して差別的。

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今回、結婚する二人。式前に神父と打ち合わせをするが、すでに信仰は消滅している。永遠の愛を誓おうにも、両親は離婚しているのだから手本となるような永遠の愛もなく、また誓おうにも、そもそも信仰がない。でもとりあえず式はやるという。うーん、でもこんなものだよねえ。

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富裕層に限らず、あらゆる層で満たされない人々が溢れており、すがる理想など何もない。お金でもなく、職業でもなく、宗教でもない。では家族かといえば、家族の関係など一番先に崩壊しているのだ。だが、崩壊していながらも、それでも結局は家族に戻ってくるということなのだろうか。もはや理想的家族像など望むべくもないが、緩く緩く連帯し、なんとなく繋がっている。それだけでもよしとしようということなのかしら。そもそも普通のコメディ映画なので、そんなことを描きたかったわけじゃないと思うけど。

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