14
2015

ロスト・ボディ

EL CUERPO / 2012年 / スペイン / 監督:オリオル・パウロ / ミステリー
名称未設定-6
嫁にものすごく支配される。
【あらすじ】
嫁がねちねちといびってくるので殺したんだけど、死体が消えました‥‥。なんで!?



【感想】
あちこちに伏線が張られ、入り組んだ作りになっているミステリー。「ロスト・アイズ」で脚本を担当したオリオル・パウロが、この「ロスト・ボディ」では監督、脚本を担当。「ロスト・アイズ」が面白かったので、これも期待してましたがなかなか良かったですよ。

名称未設定-5

アレックス(ウーゴ・シルバ、左)は、金持ちで支配的な妻マイカ(ベレン・ルエダ)にうんざりしている。行動はいちいちチェックされるし、嫁と言い争いになっても口応えは一切許されない。奥さんの独裁者っぷりがすばらしくいいんですよね。

名称未設定-3

マイカは、やり手経営者で、年下の夫であるアレックスを自分の会社で雇っている。アレックスは実力で会社での地位を勝ち取ったわけではなく、マイカの夫ということで今の地位にいる。アレックスはマイカにまったく頭が上がらない。そこをアレックスは苦々しく思っている。

マイカの冗談が本当に絶妙。アレックスを一日自分のそばにいさせるため、会議を休むよう命令する。アレックスが反抗すると、その場で秘書に電話を掛け「アレックスの解雇通知書を用意しといて」と電話を切る。困惑するアレックスを見ると「冗談よ。驚いた~?」とからかうのだ。自分だけ面白がっていて、アレックスにとってはまったく面白くないという。この嫌な感じが最高なんですよねえ。アレックスは常に後頭部をヒールで踏みつけられているようで、そりゃ、浮気もしますなあ! と、アレックスに感情移入しまくれる。よかったよかった。

アレックスが「言い争いをしたくない」と言えば、マイカは「言い争い? 口応えでしょ」と上から押しつぶしてくる。ああ! このゾクゾクする感じ、た・ま・ら・ん!

名称未設定-4

そしてアレックスはマイカの殺害を決意し決行。殺害には成功したものの、死体安置所からマイカの死体が消えたという連絡を受けて焦るアレックス。あれ? マイカ、死んでない‥‥?

名称未設定-1

犯人視点で物語が進行する倒叙物です。最近は、あまり本格ミステリーのような形式は見かけなくなりましたね。でも、この作品は「死体が消える」という魅力的な謎が物語を牽引し、最後は意外な方向へと着地する。物語が失速しなかったのも、マイカの支配的な性格があってのことだと思います。マイカは物語序盤で消えても強烈な香りを残している。消えた後も最後までアレックスを支配しているのだ。ああ、支配されたい! ヒールでぐりぐり踏まれたい! そういう人は観たらいいんじゃないかな。普通の人も観たらいいと思います。

名称未設定-2

ちょっと最後が駆け足で、詰め込みすぎな感じもしますが楽しめましたよ。


関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment