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2016

ラストスタンド

THE LAST STAND / 2013年 / アメリカ / 監督:キム・ジウン / アクション
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おかえり、シュワちゃん!
【あらすじ】
町を麻薬王が通過するので、勝てそうもないけど捕まえたい。


【感想】
シュワちゃんのハリウッド復帰作ですが、それもすでに3年前。「おかえり」というか「もうとっくに帰っとるわ」という感じですけども。なにせ話がわかりやすくてですねえ、小学生でもわかるように作ってあるところがすばらしいですよ。

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かつてロス市警の麻薬捜査課に所属していたレイ・オーウェンズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)。今は第一線を退き、アメリカとメキシコの国境付近に位置する町ソマートンで保安官をしている。たいした事件もない静かな町で、若い副保安官は退屈しきっている。かつてロス市警にいたレイに憧れ「ロスに行きたいけどツテはない?」と相談を持ちかけてくる。敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げの筋肉ムキムキで俺が俺がの人が、若者の相談に乗っている。なんだかいいものだなあ。

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今までのシュワちゃんは、あまり仲間に頼る印象はなかったのですが、今回は未熟な若者を指導していくメンターのよう。そんなのんびりしたソマートンの町にFBIから、逃亡した麻薬王が町を通過する可能性があると連絡が入る。立ち向かうには武器も人もいないし、黙って通過させてしまおうと提案する者もいたが、そこはやはりシュワちゃん。「ここは俺の町」ってことでしょうか、しびれますねえ。

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シュワちゃんの引き立て役として、無能なところを引き受けてくれたFBIの面々。この無能さ、実に有能!

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特に、捜査を仕切るFBI捜査官ジョン・バニスター(フォレスト・ウィテカー、左)が良かったですね。敵に出し抜かれるたびに「ファック!」と感情を露にする。あの大袈裟な感じがいい。無能な役って、あまりみんな引き受けたがらないと思いますよ。いやあ、がんばった。がんばって、何もしなかった! えらい! FBIとの対比で、ソマートン側の活躍が引き立ちましたね。

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脱獄した麻薬王ガブリエル・コルテス(エドゥアルド・ノリエガ)がまた良かったですね。時速400キロを出せるシボレー・コルベットZR1という怪物マシンを操る。レース好きで、車でわざわざ逃亡したがる。ヘリで逃げればいいじゃんかあ‥‥と思われる方もいるでしょうが、そういうまともなこと言うのやめとこ。

カーアクションがすばらしかったですね。SWATが乗った2台の車を謎の技術で横転させるところ。できるかできないかは別として、かっこいいんだからそれでよい。

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「プリズン・ブレイク」のジョン・アブルッチ役で活躍したピーター・ストーメアも、麻薬王コルテスの部下として出演。この人、悪役ばっかだなあ。今回もステキなやられっぷり。ソマートンの銃撃戦は盛り上がった。

シュワちゃんが、バスから敵に重機関銃を乱射するところは「コマンドー」を思い出して、うっとり。撃ち終わったところで「ソマートンへようこそ」って、キャー! 渋すぎるわー! 

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最後は、シュワちゃんと麻薬王の対決。橋の上で麻薬王を待ち構えているところは、西部劇の一騎打ちのよう。コルテスの戦い方は洗練されていて、総合格闘技の選手みたいなんですよね。下から三角締めを極めて、相手を失神させようとする。対するシュワちゃんは、三角締めを極められながらも、力ずくでコルテスを持ち上げて地面に叩きつける。パワー系のファイターがやる技の外し方ですが、これやると盛り上がるんですよねえ。新旧の対決を思わせる。

もう全盛期のようなアクションはできるはずもないですが、それでもこの格闘場面はとても良かったです。

シュワちゃんに限らず、スタローン、ジャッキー・チェン、イーストウッド、サモ・ハン・キンポーなど好きだった俳優もだいぶ年老いてきました。衰えた姿を見たくないと思う反面、今どれぐらいできるのだろう? という期待もやっぱりあります。イーストウッドのようにアクション映画に出ないという選択や、「イップマン・葉問」のサモのようにカメラの角度を工夫して撮るというやり方もある。老いとの向き合い方はそれぞれですね。シュワちゃんは、今回できる限りのことをやってくれたように思えた。あらためて「おかえり! ありがとう」と言いたい。

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