25
2016

ラッシュ/プライドと友情

Rush / 2013年 / イギリス、ドイツ、アメリカ / 監督:ロン・ハワード / ドラマ、カーレース
title結果
あいつをネズミ男とからかっていいのは俺だけ。
【あらすじ】
情熱的な走りが持ち味のジェームズ・ハント、精密な走りとマシンのセットアップが得意なニキ・ラウダ。対照的な性格のレーサー。仲が悪い。



【感想】
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1970年代のF1を舞台にしたライバル同士の物語。ジェームズ・ハント(クリス・ヘムズワース、左)はイケメンで、いい女を見ればすぐに口説く。ケガをして病院に行き、看護師がかわいければくどき、会社の受付がかわいければくどき、これはもう病気というか宿命であろう。一方、ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール、右)はメカニックと共に理想の車を作り上げていく車オタク。わかりやすい対比がなされています。

ウィキペディアにあった実際の二人の画像(下の二枚)。二人とも似てる! 役とはいえ、よくこんな似せましたね。

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ニキ・ラウダは映画内でジェームズ・ハントからさんざんネズミ男扱いされますが、なるほどー。

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ジェームズ・ハントはイケメンだなあ。そりゃ、これはくどきますよ。くどかないわけがない。

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F1の死亡事故が多かった1970年代、映画では「1年間に二人死んでいる」とありましたが実際は1970年代は8名のレーサーがなくなっている。1年になおすと0.8人ですが、それでもやはり多い。

F1死亡事故(レーサーのみ、スタッフ・観客含まず)
1950年代 4名
1960年代 8名
1970年代 8名
1980年代 2名
1990年代 2名
2000年代 0名
2010年代 1名

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ジェームズ・ハントは雨だろうと危険を省みず、レースをしたがる。一方、慎重なのはニキ・ラウダで、命の危険を冒してまで出場することには反対する。どちらが正しいというより、これは生き方の違いでしかないのだろう。ことごとく対立する二人。二人の関係があんまりベタベタしてなくて、観ていて心地良いんですよね。むしろ、もっと仲良くしておくれ‥‥と思ったり。

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平凡な生活をおくっているとライバルというのはまず現れない。だから、ライバルがいる人生というのにちょっと憧れもします。ワールドチャンピオンを争う世界というのは、どんなものなんだろうと想像するしかない。体験できる人はわずかで、その孤独な世界にいる二人だからこそ、お互いに対して愛情も憎悪もひとしおなのだろうか。

ジェームズ・ハントは、運転技術だけで勝敗が決まらなくなり、車の性能が大きく影響するようになったF1に嫌気がさして引退してしまったとある。ワールドチャンピオンにまでなったのに、F1に未練はなかったのだろうかと驚く。ニキ・ラウダはF1で勝つことにすべてを捧げていたように見えるが、ジェームズ・ハントはジェームズ・ハント的人生を送ることに熱心だったように見える。楽しいことが一番という。あっさりやめてしまったハントに対して、ニキ・ラウダはどう思ったのだろう。置いて行かれたようなさびしさを感じたのだろうか。ニキ・ラウダが何を考えているかはわからないが、なにかいたたまれない思いがする。

ウィキペディアに、若いころの二人はアパートで同居していたとあり、この話が本当ならばかなり馬が合ったんですね。映画では、けっこう険悪に描かれていたりもしますけど。映画としてはそのほうが面白かったので、いい脚色なのでしょう。レースの場面は、車映画の中でも出色の出来だと思います。ここまでかっこよくレースが撮られている映画はなかなか。F1に興味がない方が観ても楽しめる映画だと思います。

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