07
2016

予言

2004年 / 日本 / 監督:鶴田法男 / ホラー
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ホラーなのになぜか面白い。面白ホラー。
【あらすじ】
未来に起こる死亡事故がわかってしまう新聞が届きます。



【感想】
原作は、つのだじろうの漫画「恐怖新聞」。原作では、恐怖新聞を読むごとに寿命が一日縮んだがどうもそういうことはないらしい。原作とは大幅に変更されたオリジナルストーリーになっている。漫画やアニメ原作を実写化するとファンが怒り狂うのが昨今の状況だが、恐怖新聞ファンは怒らないから偉い。ひょっとして原作ファンがいないのだろうか。代わりにわたしが怒り狂ったほうがいいかしら。義務感を感じる。

大学の研究者里見秀樹(三上博史)は妻と娘とともに実家に車で帰省していた。実家からの帰り道、急ぎの仕事を片付けようとノートPCからメールを送ろうとするが、PCの不調でメールが送れない。仕方ないので最寄りの電話ボックスからメールを送ることに。だが、里見と妻の綾香(酒井法子)が車から離れた際、車にダンプが突っ込んで来て娘は死んでしまう。ダンプが突っ込んでくる直前、里見は奇妙な新聞を目にしていた‥‥。

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いろいろ懐かしいですねえ。電話ボックスからネットに接続してメールを発信するという、こんなことをやっていたのかと変なところで感心。

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里見の妻・綾香(酒井法子)も、里見と同じ大学に勤める研究者。うーん、やはり芸能人は麻薬とかやってほしくないと思うのは、作品を観るときに「もう、このときにのりピーはいろいろやってたのか?」と、関係ないことが頭をよぎるからである。あれから、のりピーはテレビへの露出が減ったが、それもやはり恐怖新聞の呪いのせいである。

で、娘の死の傷が癒えず、別居することになった夫婦。里見は大学を辞めて高校の臨時教師になり、綾香は大学に残り研究を続けていた。

わたしはホラーを見慣れてないせいか、けっこう怖かったのですが、部分部分ちょっと笑えるところがあった。ただ、その笑える部分は、作り手が意図してないところかもしれない。ホラーにとっては、よくないのかな。

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これは里見が教えているクラスなんだけど、ほとんど勉強をせずに入れる高校なのだろう。みな、好き勝手に振る舞っている。だけどですよ、いくら偏差値が低い高校といっても、授業中に机に座っていたり、歩き回ったり、紙切れが飛んで来たりするのかな。高校だと仮に学級崩壊していても、寝たりする程度なのではないか。高校生は、そこまで子供っぽくなさそうだけども。先生に背を向けて、机の上に座っている奴がいますけど。本当にこんな奴おるー? こいつは霊なのではないか。わたしにしか見えてないのでは。

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そして、この映画、なんと堀北真希が出ている。授業中にあらぬ方向を見つめる不思議ちゃん。当然、空中には何もない。そして、なぜか里見をじっと睨みつける。

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こわいよー。クラスは荒れているし、荒れてないやつは不思議ちゃんだし、もうこんなクラス嫌だよお!

どうやら不思議ちゃんは恐怖新聞を受信していたらしい。堀北真希はわりとあっさり死亡。ここまで堀北真希を贅沢に使った作品があっただろうか。

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一方、綾香は大学に残り、恐怖新聞を研究していた。どうでもいいが「恐怖新聞の研究」で大学の予算はおりるのだろうか。ちょっと頭のいい小学生の自由研究に負けそうだけど、大丈夫か。

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綾香の助手として小野真弓も出演。彼女も今やテレビで見かけることはほとんどなくなった。おわかりでしょう、これが恐怖新聞の呪い。

で、いろいろあって小野真弓もあっさり死亡。彼女の葬式になる。小野は列車事故で死亡しており、遺体は損傷が激しい。だが、弔問客の一人は「顔、見せてもらえますか?」と、彼女の母親にお願いする。とんだ弔問客である。

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母親は、棺のふたを開け「顔が! 顔がないんです!」と泣き崩れる。恐怖する弔問客。

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まてまてまてまて。それ、開ける前にわかってたよね? と誰しも思うのではないか。わざわざ開ける母親の暴走っぷりに、笑ってしまった。頭がおかしい。

こうしてみると、けっこうな面白作品と思われるかもしれませんが、なんだか雰囲気は怖いんですよね。ストーリーも面白くなりそうな要素はある。恐怖新聞で知った未来を変えようとすると、自分の体に不調をきたすのも良かった。ただ、主人公の里見が精神を病んできていることもあり、未来を変えるか、自分の体を守るかで葛藤するような場面があまりない。淡々と運命を受け入れてしまっている。アカシックレコードなどのSF設定を取り込みながらも、今一つそれが生かしきれてないようにも感じました。

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で、この映画で気づいたのが三上博史の顔面の面白さ。驚いたり、恐怖している顔が本当に面白い。これを面白いととると「顔芸」となってしまうのかもしれないが、とにかく目に力がありますよ。でも、ホラーだからなあ。あんまり面白くないほうがいいのだろうか。わたしは観ている間、ずっと「次の顔芸はまだかな?」と楽しみにしていた。

あ、そうそう、原作「恐怖新聞」の主人公鬼形礼も「恐怖新聞考」の著者として出ているのが嬉しいですね。この人は、恐怖新聞を受信しすぎたせいなのか、最初は普通だったのに途中から体や服が全身灰色になるというビックリ変身をしているので、笑ってしまった。なんだ、その状態は。書いていても、ちっとも映画の怖さを伝えきれていない気がする。そうです、それこそが恐怖新聞の呪い。

やかましいわ。

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