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2016

キリングゲーム

KILLING SEASON / 2013年 / アメリカ、ベルギー、ブルガリア / 監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン / アクション
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名優たちの拷問ごっこ。
【あらすじ】
苦節十八年、戦争の恨みを晴らしにまいりました。



【感想】
二大俳優が激突! というのが売りの作品がありますが、たいてい激突しても名作は生まれない。なんでだろう。それぞれ一人だと名作を生み出すのに。この作品も、ロバート・デ・ニーロ、ジョン・トラボルタという名優が激突する。そんで出来はといいますと、まあ、ええと、どうなんでしょう‥‥。なぜなのだ! 二人とも好きなのに。でも、二人が同じ画面に収まっているだけでも嬉しくなりますよ。

1992年から1995年まで続いたボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を経験した二人の元兵士。セルビア人の元兵士コヴァチ(ジョン・トラボルタ)は紛争中にNATO軍によって処刑されかかる。復讐のため、紛争終結後も作戦にかかわったNATO軍兵士を探し続けていた。

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NATO軍指揮下で戦いに参加したアメリカ軍兵士ベンジャミン(ロバート・デ・ニーロ)。紛争の凄惨さから人間嫌いとなり、紛争終結後は軍を退職、アメリカからカナダへ広がるアパラチア山脈の山小屋でひっそりと暮らしていた。

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コヴァチ(右)は「鹿狩りをするためにやってきた」と偽って、ベンジャミン(左)に近づく。ベンジャミンの車の修理を手伝い、コヴァチはベンジャミンの山小屋に招待される。

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画面に出ると、映画の格が上がるような俳優がいます。この二人はどちらもそんな雰囲気を持っている。二人が暖炉の前で語り合う雰囲気がすごくいいんですよね。翌日、コヴァチに誘われたベンジャミンは、共に鹿狩りに出掛ける。コヴァチは本性を現し、ベンジャミンに弓を射かける。狩るか狩られるかの激闘が始まる‥‥はずだった。でも、これ「こんな痛い拷問思いついちゃいました!」の拷問合戦じゃんかあ! よくない。

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先手、コヴァチさん。弓でふくらはぎを撃ち抜いて、傷口にロープを通して吊り下げます。「どうどう? 俺の考えたやつ。痛い?」の図。ターン制ゲームのように攻守が入れ替わり、俺が考えた拷問ベスト10みたいなのを繰り出していく両者。この二人が出てるからか、安っぽさはないのですが正直それほど楽しめなかったのです。期待が高すぎたのかな。

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復讐の原因となるボスニア・ヘルツェゴビナ紛争ですが、紛争の悲惨さを深くとりあげるわけでもなく「復讐の動機」という設定にしか使ってないため、軽さがあるのが原因でしょうか。コヴァチの動機にはまったく共感できないし、ベンジャミンに対しては恩はあれど復讐する理由はない。「あれ? どっかで何か見落としたのかな」と巻き戻してみても、やっぱりコヴァチの動機はおかしかった。コヴァチさん、謎の逆切れである。

雰囲気はいいものの、今一つのれないというさびしさがあった。二人とも好きなのにな。一か所とても良かったのは、ベンジャミンの拷問場面でしょうか。両方のほっぺたを矢で射抜かれるという漫画みたいなやられ方をするコヴァチ、意識を失って縛り付けられてしまう。ベンジャミンは失神したコヴァチを前に、拷問のために特製レモンジュースを作るのだった。かわいい!

このときのデ・ニーロの嬉しそうな笑顔ったらないですね。わざわざコヴァチのために、レモンをたくさんむいて塩をドバドバ入れて「特製レモネードだぞ~」と喜ぶ。ああ、もう、たまらん! 癒されるわ~。デ・ニーロのお茶目さとSっ気が炸裂し、わたくしはメロメロであった。「そんなの見せられても全然怖くないし」と強がるコヴァチさんも良かったですね。心温まるなあ! 拷問場面ですけど。他には特にございません。


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