25
2016

インターステラー

INTERSTELLAR / 2014年 / アメリカ、イギリス / 監督:クリストファー・ノーラン / SF、ドラマ
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わかんないところは愛で埋めとこ。
【あらすじ】
地球がいかんことになりましたので、他に住める星を探す。



【感想】
最近のマシュー・マコノヒーの活躍ぶりはすごいですね。「ダラスバイヤーズ・クラブ」では命がけで製薬会社と戦ったかと思えば、「キラー・スナイパー」ではロリコンの殺し屋、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でも出番は少ないですが強烈な個性の証券マン、印象に残る役ばかり。「インターステラー」でもすばらしかったですよ。でも、ようやく性格がまともな人を演じたような‥‥。

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近未来、地球の環境は変化し、深刻な食糧不足と砂嵐に見舞われていた。NASAでは別の惑星への移住計画が進められていた。クーパーは人類滅亡回避のため、居住可能な惑星を探査すべく宇宙に旅立つ。

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物理学者のキップ・ソーンが監修したワームホール、ブラックホールなどが美しく映像化されています。ディスカバリーチャンネルでは宇宙についての番組が放送されていますが、ああいった番組が好きな方はより楽しめそうです。ワクワクするなあ。

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重力の影響から、時間の進みがまったく違う星に立ち寄る場面がある。この星で過ごす1時間は、地球で過ごす20年ぐらいになってしまう。一人の乗組員のミスから、この星に45分ほど留まることに。ウッカリ! じゃすまされんぞ‥‥。ウッカリしてしまったのは、アン・ハサウェイである。反省して。

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宇宙船に戻ると、すでに20年以上経過しており、待ちくたびれた乗組員がいたのでした。怖すぎる。こういう話は、恐ろしさで胃の辺りがグルグルしてくる。

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宇宙の話がなぜ恐ろしいかといえば、規模の大きさだろうか。地球がやがて膨張する太陽に飲み込まれて消滅することは決まっていますが、あの手に負えない感じ。圧倒的な無力感。人の寿命など、宇宙の歴史からみればまばたきするほどの長さもない。一瞬ですらない。夜中に考え出すと怖くて眠れなくなってしまう。そういうの、中学までに終わらせとこ。

「ゼロ・グラビティ」や「コンタクト」を観たときにも同様の気分になりました。こういったグルグル感を覚えると、それはいい作品のように思える。

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「インセプション」といい「メメント」といい、クリストファー・ノーラン監督は複雑に入り組んだ構造のものが好きですよねえ。こんな複雑な話を映画にしようとするところに敬服します。観客への説明にたいへん気を遣っている。専門知識のあるクーパーが、わざわざワームホールを利用したワープの仕組みを同僚に聞いたりだとか。本当はわかっているだろうに。すみませんねえ、気を遣っていただいて。それでも、わかってないのだけど。申し訳ない。

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ブラックホール内の世界や、ワームホールについて「彼ら」が作ったと説明される。この「彼ら」というのは、地球から脱出して土星の軌道上に宇宙ステーションを作ることに成功した人間たちを指すのだろうか。でも、彼らがワームホールやブラックホール内の空間を作るには重力の秘密を解かねばならず、そのヒントは主人公がブラックホール内から娘へ伝達するわけです。

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でも、ブラックホール内の五次元空間? を作るには、そもそも重力の秘密を解かねばならず、となる。鶏が先か卵が先かじゃないけども。だいたい、ブラックホール内が自宅の本棚の裏側に繋がるわけがないだろうといえば、そうなのですが、そこで家族愛の物語に持ってくるところが、もうどうにでもしてくれたまえの心境。未知への探求と家族愛が描かれたすばらしい作品ですが、なにせグルグルした。三時間ずっとグルグルしておった。

SF作品もいろいろありますが、新たな飛躍を感じる作品でした。「2001年宇宙の旅」「コンタクト」「ミスター・ノーバディ」と比肩するような作品だと思います。グルグルしたい人は是非。人工知能のTARSが実にいいキャラでしたねえ。ロクでもない冗談ばかり言って。武骨なデザインがかえって愛嬌があった。

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