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2016

ポリス・ストーリー/レジェンド

警察故事2013 / 2013年 / 中国、香港 / 監督:ディン・シェン / サスペンス、アクション
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【あらすじ】
昔の事件の恨みでナイトクラブに閉じ込められました。



【感想】
ポリス・ストーリーの6作目として撮られた「ポリス・ストーリー / レジェンド」ですが、あまりポリス・ストーリーらしさを感じない。ジャッキー映画特有のコミカルで激しいアクションは影を潜め、重たいサスペンスドラマのような展開。ポリス・ストーリーの主題歌である「英雄故事」も使われておらず、前作が作られてから9年も時間が経っている。ポリス・ストーリーシリーズとしては異色の作品でしょうか。

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ジャッキーも御年62歳ということで、この映画が公開されたときは59歳ぐらいでしょうか。もう還暦手前なのだ。やっぱりポリス・ストーリーというと激しいアクションを期待してしまいます。デパートの電飾がついたポールに飛びついて降りたり、緑色のバスに傘一つでしがみついたり、時計塔の最上部から落下したりとか。時計塔はプロジェクトAか。

ジャッキーの年齢のことはわかっていても、どうしてもね。今回はアクション少な目な分、娘との関係や、過去の事件の隠された事実などストーリーに重きが置かれている。

そんでこちらが娘のミャオ(ジン・ティエン)。仕事人間で家庭を顧みなかったジャッキーを恨んでおり、ジャッキーの前で反抗的態度をとる。髪を染め、首に蜘蛛のタトゥーを入れ、煙草を吸い、ナイトクラブに出入りする。

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それがまあ、なんというか、本当に上辺だけの反抗なのですよ。ファッション反抗期なのだった。反抗しているはずなのに、ジャッキーの顔のかすり傷を見て「消毒したの?」と心配する。「サンダーアーム龍虎兄弟」で頭蓋骨骨折したジャッキーだぞ! そんなかすり傷ツバつけとけば治んだよ! この時点で嫌な予感はしていた。娘はジャッキーに今までのことを謝られると、すぐに改心し更生(下の写真)。出会って15分後には真人間になってしまった。ガッデム。初心を忘れないでほしい。

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染めた髪はウィッグだったし、タトゥーはシール、おまけに職業は看護師。真面目かーい!ってなりますよ、もう。ちゃんと反抗してほしい。三人ぐらい殺していてほしかった。努力が足りない。

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努力が足りないといえば、ナイトクラブに立てこもった犯人であるウー・ジアン(リウ・イエ)も同じ。立てこもり犯でありながら、ジャッキーと交わした約束は守るし、ケガ人は解放してしまう。犯人は事情があってこんなことをしているというのがミエミエなのだ。全体的に三人ぐらい殺していてほしいのに。

ちょっと動機も今一つでしょうか。立てこもるほどのこともないというか。サスペンスとしては意外性に欠けるように感じました。善悪の境界が明確すぎるのも、人物の深みを減じさせているように感じた。

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では、ジャッキーのアクションですが、引退したかと思いきや、がんばっておりましたねー。場面はさすがに少ないけど。攻守がめまぐるしく入れ替わる関節技の攻防は、総合格闘技の試合を観るようです。還暦前にして新しい技術を入れてくるのはすごいですね。ジャッキーのアクションはコミカルで激しいところが魅力でしたが、今回のような重い展開だとアクションも現実的なほうがいいと判断されたのでしょうか。

全盛期のとんでもないアクションを期待してしまうと、やはり肩透かしをくうと思います。この映画は、歳を重ねたジャッキーの新しい一面を発見する、そんな気分で楽しむのが良さそうです。エンドロールのNG場面が流れたとき、やはりジャッキー映画なのだと思いました。


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