07
2016

マッドマックス 怒りのデス・ロード

Mad Max: Fury Road / 2015年 / オーストラリア、アメリカ / 監督:ジョージ・ミラー / アクション
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ヒャッハー! ヒャッハー! でございます。祭りの原点がここにある。
【あらすじ】
この世界のどこかにある緑の大地に向けて逃げるぞー。白塗り発狂集団から追っかけられます。



【感想】
シリーズものの四作目ですが前三作は未見です。未見でも問題なく楽しめました。観ているだけで脳みそが耳からサラサラ流れていってしまいそうな映画。「誰でもいいから早く殺させろ!」とか、素敵なセリフも盛りだくさんですね。出てくる悪役のテンションが総じて高めで、全員クスリやってそうで、たいへんすばらしいのです。わたしも悪の教祖イモータン・ジョー様を崇拝してエックスポーズをきめたい!

水や石油が枯渇し、砂に覆われた世界。愛する娘を亡くし荒野をさまよっていたマックス(トム・ハーディ)は、砂漠を牛耳るイモータン・ジョーの一団に捕らわれてしまう。主人公ながらちょっと影が薄い気も。なにせ他のメンツが濃すぎるのよ。武器将軍とか人食い男爵とか、名前からして普通じゃない。どうかしてる人たちしか出てこない。

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我らが悪の支配者イモータン・ジョー様(ヒュー・キース・バーン)。水と石油を独占し、美女をかきあつめて自分の子を産ませる。女にはドクロマークの貞操帯を付けさせる。ドクロとV8(V8エンジンのこと?)を崇拝する怪しげな宗教を創始し、みずからを神のごとく崇めさせる。これぞ正しき支配者! 白塗りの発狂集団ウォーボーイズと共にイモータン・ジョー様を讃えようぞ! V8! V8! V8! V8!

ほんと狂っとるわー。入信したい。

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こちらイモータン・ジョーの部下であるウォーボーイズのみなさん。にじみ出るヒャッハー感が抑えらえれませんね。たまらんなあ。こう見えて、全員趣味が茶道と日本舞踊なんですけど。お車のデザインもゴテゴテして最高ですよ。ドクロが付いてれば付いてるほど偉い! みたいな価値観が好き。環境汚染のせいで寿命が短めらしく、輸血しないと長く生きられないらしいです。でも、今が楽しけりゃそれでいいから関係ないよな!

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イモータン・ジョーを神のごとく崇拝しており「今、ジョーと目が合った!」「いや、ジョーは俺のほうを見たんだ!」とアイドル扱い。イモータン・ジョーのために死ねば転生できると信じており、本当に無茶苦茶しますよ。撮影中、事故らなかったか気になる。本当は2,3人死んでるのではないか。

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発想が最高なんですよね。左でギター持ってる赤い服の人が特にすてき。車にくくりつけられちゃっている。出撃のときに演奏するのですが、ギターの先から火が噴き出る。なぜでしょう?

面白いからだ! なんの役にも立ってないのがいい。わたしも来世、生まれ変わったら車の先にくくりつけられてギターを演奏して生きたい。たまに火も噴きます。

イモータン・ジョーに嫌気がさしたのか、美女軍団を連れて逃げる大隊長フュリオサ(シャーリーズ・セロン)。短髪にし、顔に墨を塗って誰かと思った。「モンスター」のときには体重を15キロも増やしてがんばってましたが、今回も変身しましたね。

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フュリオサに連れ出され、逃げるイモータン・ジョーの妻たち。うーん、スーパーモデルのような体形の人ばかりでねえ。イモータン・ジョーがあんなんだから、妻たちももっとムチムチして肉感的なほうが似合う気がする。この映画で唯一不満なのはそこだ。ジョー様は痩せた女どもよりムチムチのほうが好きに違いない! そうですよね、ジョー様!

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で、逃げるフュリオサたちと追うイモータン・ジョーなわけですが、主人公マックスが今一つ活躍しない。映画が始まって30分ぐらいなんにもしないんですよね。なぜかといえば、このように車の前に「血液袋」として縛り付けられていたからです。もう、血液袋とか怖い。

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ウォーボーイズの皆さんは短命なので輸血しないといけないみたいですね。それにしてもアクロバティックな輸血の仕方。

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ウォーボーイズだったものの、いろいろあって寝返ったニュークス(ニコラス・ホルト)。「俺の生きざま、目に焼きつけろ!」と言わんばかりの大活躍で、主人公より活躍してたような。

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登場人物は余計なことをまったく言わない。文句も言わなければお礼も言わない。甘ったるくない。それが物語を引き締めている。マックスとフュリオサに信頼が芽生えたのち、マックスはフュリオサに自分の名を告げる。そこがグッとくる。荒廃した世界で価値をもつものは資源ぐらいしかない。名前なんてまったく価値はない。だけど、マックスには名前しかないのだ。ここに不思議な感動があった。

たいへんバカな映画なのだけど、バカなものを成り立たせるには緻密さが必要なんでしょうねえ。頭を空っぽにして観られる映画の最高峰。ウォーボーイズのみなさんのがんばりを見てほしい。


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