25
2016

スペシャルID 特殊身分

特殊身份 / 2013年 / 中国 / 監督:クラレンス・フォク / アクション
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【あらすじ】
潜入捜査をしております。


【感想】
香港警察のロン(ドニー・イェン)は、黒社会の大物ホンの組織に入り込み潜入捜査を行っていた。

イップマンで見せる寡黙なドニー・イェンは鳴りを潜め、今回は陽気でちょっと軽いドニー・イェンに。首や手にタトゥーを入れ、白いタンクトップでチャラチャラしたネックレスとか、ど、どうしたのだ! わたしのドニ―様が。わたしのドニ―様が。

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いつもとは違う珍しいドニー・イェンが観られます。ということで、今回は残念ながら詠春拳は出ません。でも、少しだけでも見たかったなあ。

最近は、アクションに総合を入れるのがブームなのか。シュワちゃんの「ラストスタンド」、ジャッキー・チェンの「ポリス・ストーリー / レジェンド」でも関節技を多用した場面がみられた。この映画でも、かなり多く入っています。

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ムエタイやラシットなどの影響もあるのか、跳び膝蹴りも多かったですね。しかし、ドニー・イェンがほとんどピンチにならんのよね。もうちょっと食らってほしかった。痛いでしょうけども。

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三角締め、腕関節から足関節へのスムーズな移行、スタンディングの肩固め、フロントネックロックなど、多彩な関節技がみられる。渋い技が入っているんですよねえ。スタンディングの肩固めって、藤田和之選手の試合を観ていたのかなあ。フロントネックロックは使い手が多いですが、秋山準選手が印象に残っている。猪木VSアリ戦を思わせるような攻防も入れてある。というか、需要なさそうなことをひたすら書いておりますね。

格闘技好きが関わっているのだろうとスタッフを確認したら、ドニー・イェンが自分でアクション監督をやっているんですね。

宿敵であるサニーの部下に、大声のファー(イム・ワー)という人がいる。この人はアクション指導の人なのですが、抜群に顔が面白いんですよねえ。

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そんで「大声」という設定がいい。武器になるわけでもなく、ただただ声がでかいという。なんだそれ。

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怒ったお顔もすてきなので二枚載せてしまった。赤塚不二夫マンガに出てきそうな、ちょっと危険で頭の悪そうな感じが最高ですよ。挨拶代わりに銃を撃つタイプでしょ。

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ドニー・イェンの相棒を務めたジン・ティエン。「ポリスストーリー/レジェンド」でジャッキー・チェンの娘役でした。この映画のほうが魅力的に映ってますね。車中の関節技の攻防も良かったですが、腕が細すぎて説得力に欠けるような。足が長くてとてもスタイルがいいのですが、華奢なんですよね。しかし、このままだと総合格闘技の世界で生き残るのは難しい。あと10キロぐらい増やしてほしい。

激しいカーアクションがすばらしかった。ジン・ティエンの顔は映っておらず、スタントの役者と入れ替わっているのかなあ。車から落ちかかる迫力ある場面がありました。

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最近は、アクション映画でもストーリーに重めの話が増えたように思う。描写も残虐なものが多い。それはそれで好きなんですけども。

この映画はずいぶん軽い。それこそ親子で楽しめるような感じ。宿敵サニーは、ドニ―の親を殺さないし、ドニーはドニーでジン・ティエンとくっついてイチャイチャしている。流れている空気がどこか昭和っぽく、のんびりしている。最終的にはみんなうまくいくだろうという。やはり最後は大団円。ドニー・イェンは潜入捜査官から、正規の警察へ復職が決まる。ピョンピョンとジャンプしながら全身で喜びを表すドニー。今、そんな喜び方する人いるー? 完全に昭和ではないか。なによりドニーは50歳だぞ‥‥。50のおっさんがピョンピョンしてたら射殺していいのではないか。

潜入捜査官の恐怖や苦悩が描かれていないのも少し残念。組織の人間に情が移り、警察の非情さに腹を立て、組織か警察どちらをとるかという葛藤で苦しんだり、いつ組織の人間に身元がばれるかという恐怖もなかった。とはいえ、すばらしいアクションの数々でした。



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