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2016

処刑惑星

HUNTER PREY / 2010年 / アメリカ / 監督:サンディ・カローラ / SF
HunterPrey.jpg 
アイアンマンのお下がりではない。
【あらすじ】
惑星に墜落したら捕虜に逃げられたので追いかける。


【感想】
久しぶりに予算がないSFを観ました。これはもう本格的にお金がないぞという。だからといって脚本は、がんばっておりますよ。ただ金がない。絶望的にない。

宇宙船プロメテウス号は未知の惑星に墜落。シドニア星人の兵士たちは、墜落した宇宙船から逃亡した捕虜の追跡を命じられる。アイアンマンの中古でも、戦隊ヒーローの偽物でもない、これが宇宙の覇者シドニア星人だ! トサカがついているのが中佐(偉い)、トサカなしはそれなりだ! 

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プロメテウス号が墜落してしまい、途方にくれるシドニア星人たち。食料もないし、おまけに捕虜に逃げられる。悲愴感が漂っております。このコスチュームが実にいい味を出してますよねえ。なんだか、何を言っても面白くなる感じがある。

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プロメテウス号の墜落は予算の都合でしょうか、ほとんど映らないんですね。破片がちょろっと映るぐらいでね。派手な墜落場面など必要ない。想像力で補え! できないやつは置いていく。

逃げた捕虜は、シドニア星の命運を握る重要な人物らしい。そんな重要な人物であるが3人だけで追いかける。少なすぎないか。宇宙征服をたくらむシドニア星の人口って20人ぐらいなんじゃ‥‥。

とにかく中佐(赤のトサカ)とケンタウリ大尉(トサカなし)の仲が悪くてねえ。中佐は高圧的で、ケンタウリといつも衝突している。ケンタウリはケンタウリで、階級が下にもかかわらず中佐にタメ口だったりも。ヘルメットに愛嬌があるのか、暴言を吐いてもなんとなくおかしみがある。


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度重なる中佐のひどい言葉に、ちょっと切れかかるケンタウリ。残っていたもう一人の部下も捕虜追跡中に死亡。ついに中佐と二人きりに。折り合いが悪い人と二人部署とか最悪じゃんかあ! 前の会社を思い出すわ。

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自分の命令のせいで死んでしまった部下をけなす中佐。鬼上司よ。頭にきて言い返すケンタウリ。

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だが、中佐はさらにケンタウリを煽る。趣味がネットゲームなのかな。口が悪いお人。

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こんだけ仲が悪いので、いろいろあって解散。ヘルメットを脱ぐとこんな感じ。鼻なし星人。ついにケンタウリ(右)も中佐(左)を中佐と認めないと宣言。もうコンビ解散だ! 

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中佐は捕虜追跡中に死亡。一人で任務続行を決意したケンタウリだった。いいや、あいつ嫌いだしー。

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こちらは捕虜。こういう人かと思いきやマスクを被せられていたのだ。

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マスクの下は地球人のジェリコ大尉だった。これには驚きました。そして、わたしの感情にも変化が起こった。今までは、シドニア星人のケンタウリに感情移入して観ており、捕虜は気持ち悪いマスクを被っていたので悪役と思い込んでいた。ところが下から地球人の顔が現れると、今度は捕虜を応援したくなるんですね。不思議な変化だった。やはり同じ地球人という同胞意識なのか。

クリップボード14 

お互いの星のために殺し合いをしてきたわけだが、なんだか急にバカらしくなったケンタウリ。ジェリコ大尉を殺せとのアルファ基地からの要求を拒否。大尉同士の心理戦も面白くはあったのですが、ちょっとテンポがゆっくりで地味すぎたかなあ。最後は二人に、不思議な友情が芽生えるのです。

さまざまな欠点はある。地球とシドニア星の宇宙戦争でありながら登場人物は4人、舞台のほとんどは砂漠、派手な戦闘場面も美しいヒロインもない、見どころは中佐とケンタウリのケンカ、コスチュームはニセアイアンマン。でも、丁寧に作っている様子が伝わってきます。ハリウッドの派手なSFに飽きた人にはいいかもしれません。

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少しわかりづらい話なので、ストーリーの補足。(観た人向け)

プロメテウス号がこの惑星に墜落したのは偶然ではなく、地球人によって仕組まれたものだった。シドニア星へ向けて発射されたと思われた爆弾を積んだ船ですが、実はこの星に隠されている。最後にジェリコ大尉が乗った船ですね。

なぜ、この星に降りたかといえば、地球人はシドニア星の場所を知らなかったから。シドニア星人の大尉は通信装置(名前忘れた)のメモリーを抜き取っておいたが、わざとアルファ基地と連絡をとることによってジェリコ大尉に場所を教えてしまう。もう、戦争がアホらしいのでどうでもよくなったのだろう。

ジェリコ大尉は、はたしてシドニア星を爆破しに行くのか、というところで映画は終わる。ただ、ジェリコ大尉もシドニア星に攻撃をしないのではないだろうか。ケンタウリとジェリコはお互いに撃ちあわなかったのだから。
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