09
2016

スカイ・クラッシュ

CRASHPOINT 90 Minuten bis zum Absturz / 2009年 / ドイツ / 監督:トーマス・ヤオホ / パニック
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がんばる人、騒ぐ人、泣く人、あなたはどのタイプ?
【あらすじ】
ジェット機にトラブルが発生。あわわわ‥‥。


【感想】
日本に入ってくることがまだまだ少ないドイツ映画ですね。

EA714便は90人の乗客を乗せて飛び立った。しかし、離陸の際、管制塔の誤った指示によって小型機と接触。機体に損傷を受けてしまう。

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トラブルの描き方が良かったですね。誰かが100%悪いということはなく、複数の小さなミスが重なって大きなトラブルが起きている。突如、お腹が痛くなって持ち場を離れる管制官、使ってはいけない滑走路を伝え忘れる管制官、滑走路上の整備車がパンク、滑走路上に落ちていた金属片、これらが合わさって小型機とジェット機の衝突という大きなトラブルに発展してしまう。トラブルが起きるときは、いくつかの要因が作用して起きるものですよねえ。

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機体の後部に穴が開き、操縦が利かなくなってしまう。機首を下げることができず、飛行機は上昇。このままだと、やがて失速することに。大騒ぎする乗客、発生する急病人、飛行機の撃墜を検討する政治家、危険を省みず修理に向かう人々、決まった主人公はおらず、それぞれに見せ場がある群像劇です。

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ドイツ映画ということで、役者が観たことない人たちばかり。でも、それが緊張感を保つのに効果的に作用している。たとえば、キムタクが出てきたら、心のどこかで「キムタクは最後まで生き残るかな。死ぬとしても最後だな」と思ってしまう。もうね、誰がキムタクだか全然わからないのだった。誰があっさり死ぬか、誰が活躍するかなど、まったく読めない面白さがあった。

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みんなそこそこ見せ場があるんですよねえ。そんで性格がわかりやすい。いい人と嫌な人が、ちょっとどうかと思うぐらいはっきりしている。

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ちなみに左の太った人(電気技師)がいい人。右の三人は、わかりやすく嫌な人なんですよ。登場場面のほぼすべてで、嫌なことしか言わない。君らはあれか、人に嫌われなかったら死ぬ病気か。

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ちなみにこの人も、自分勝手さが際立ってましたねえ。でも、実際こういう人が生き残りそうである。善人は悲惨な死に方してたなあ。

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航空機の不具合を、専門家ではなく、たまたま乗り合わせただけの電気技師と子供が解決しようとしたり、強引な場面もありました。とはいえ、悪いところはほとんどなく、全体的にテンポがよくてキャラの特徴もわかりやすかったです。

貨物室にぽっかり空いた穴の恐ろしさや、乗客が混乱する様子もよく描かれていた。そして困難に立ち向かうふつうの人たちの存在がすばらしかったですね。邪魔ばっかする人もいたけど。

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日本版のジャケットがこれ。まず、こんな光景が映画に出てこない。高層ビルの間も飛ばないし、見上げる群衆もいない。右翼が燃え上がり、左エンジンから黒煙が出ているが、まったくこんなことはない。そして「エンジン停止、惨劇へのカウントダウンが始まったー」というキャッチコピーですが、エンジンは停止しないのだった。観ないで作っただろオイ。何一つ合ってないのがすごい。これぐらい適当に生きられたら人生楽しそうだよ。

画面の印象が古い雰囲気で80年代か90年代の作品かと思ったのですが、2009年なんですよねえ。テレビ映画のようですが、テレビの2時間ものでこれを観られたらかなり嬉しいですね。緊迫感があって、一時間半ずっとあわあわしてました。お薦めです。



2016年7月5日~2016年8月4日の期間、GYAO!で無料配信しています。
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