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2016

赤い珊瑚礁 オープン・ウォーター

THE REEF / 2010年 / オーストラリア / 監督:アンドリュー・トラウキ / パニック
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進むも地獄、残るも地獄。
【あらすじ】
ボートが壊れて海に置き去り。


【感想】
湿地帯でワニに襲われる恐怖を描いた「ブラック・ウォーター」のアンドリュー・トラウキ監督作品。今度はサメなのです。サメ映画は大別すると2種類あるように思う。「シャークトパス」「シャークネード」などの無茶苦茶なサメ映画と、この「赤い珊瑚礁 オープン・ウォーター」のようなリアルなサメ映画。「ブラック・ウォーター」のときにも感じたのですが、監督はリアルな恐怖を撮りたいのかもしれません。ホラー映画によくいるいちゃつくカップルとか、バカな人がまったく出ないのですよ。それはそれで淋しい‥‥。

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どこまでも広がるオーストラリアの青い海、美しい空、転覆したボート。まだみなさん余裕ありです。ここからどんどん減らしていくぞー、というサメちゃんの活躍に期待したい。

ボートが転覆してしまい救助が来る様子もない。近くの島まで16キロ泳ぐか、救助を待つかで意見が分かれる。ここでも揉めたりしない。みな自分の意思で判断する。この監督は本当に問題児を出しませんよねえ。うーん、人が揉めるところが観たいぞ。

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三人は近くの島まで泳ぐことに。二人はボートで救助を待つ。そう意見が分かれたのだが、突如ボート上の女が「わたしもやっぱり一緒に行く」と言い出すのだった。一緒に残るはずだった男が変態ぽいからでしょうか。謎。

転覆してみんなが困っているとき、とりあえずウェットスーツを着ようということになる。ウェットスーツを着ている女を見て「サメが好きなアザラシに似ている」などと言うのだ。「このタイミングで、それを言うか」ということを言いますね。その攻めの姿勢、嫌いじゃない。友達すくなそう。そういうわけで一人置き去りにされてしまう男なのだった。

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もうここからはひたすら陸をめざして泳ぐのみである。サメちゃんに襲われて一人、また一人と減っていく。襲われた男が「俺のことはかまうな。先に行け」とか、本当にいい人なんですよね。「うわあああ! 俺を置いていくなあ! おまえも道ずれにしてやるぅ!」などがない。まともな人しかいない。いったい、どうなっているんだ。心配です。

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あわわわわ。サ、サメが本物ではないか! この映画はCGを使っている様子がほとんどない。CGはものすごくお金が掛かるので、低予算映画の場合「じゃあ、本物で」ということがあるらしいのだけど、これもそうなのでしょうか。「バーニング・ブライト」という虎が出るホラーでも本物のシベリアンタイガーを使ってましたが、俳優は命がけですね。

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水の中だと、どうしたってサメにはかなわない。何もできない恐怖感がよく出ていました。サメ映画を見慣れた人はなんてことないのかもしれませんが、わたしは怖かったです。

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男が水にもぐってサメを確認するんだけど、これ、見てもどうしようもないんですよねえ。見ながらやられるか、見ないでやられるかという。どうせなら、見てやられたいってことなのかな。

クリップボード02

サメに襲われてパニックになるみなさん。

クリップボード01

この人が実に良かったですねー。怖がり方がすごい。

CGを使わない(使えない?)からか、サメの捕食シーンがないんですよね。そこらへんがマニアの方からすると迫力不足なのかもしれません。ただ、音楽を効果的に使って「来るぞ、来るぞ、来るぞ‥‥」と思わせておいて「来ないんかーい!」と脱力させる。伝統的な手法ですが緩急が見事でした。後半、特に怖かったのよ。



数々の模倣作品
「オープン・ウォーター」という有名なサメ映画がありますが、この映画は「オープン・ウォーター」とは関係がありません。原題も「THE REEF」(岩礁)ですし。「オープン・ウォーター」には「オープン・ウォーター2」という正式な続編がある。だが、他に続編と誤認させる作品がいろいろ出ている。

オープンウォーター・シンドローム
オープンウォーター・サバイバル
オープンウォーター・サスペクト
もう、似せた邦題を付けるのは仕方ないし、こういうのを楽しめばいいのだろう。


ただ、この「オープン・ウォーター 第三の恐怖」はいけない。「第三の恐怖」と付けることで、三作目だと誤認してしまう。でも、ジャケットのチチで売っていこうという姿勢は評価したい。そこはおおいに評価したい。じゃあ、もう三作目と認めていいか。

サメがやたらに大きいですが、実際はふつうサイズです。

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